<アメトーーク(テレビ朝日系4月19日木曜深夜11時15分)>この日のテーマは「学生時代の友達とコンビ組んでる芸人II」で、よゐこやFUJIWARAなど関西出身の芸歴の長めのメンバーが多く揃った。たまたまか、高校時代にバンドブームだったコンビが多く、実際にバンドを組んでいた芸人も多い。
話題になったのはよゐこ有野が高校時代に作った歌詞である。同級生で同じバンドの友達だった濱口がずっと大切に取っておいたもので、世に出すタイミングをずっとうかがっていて、「それは今日この時だ」と初披露した。しかし、当の有野はそことを忘れていたようだ。歌詞を紹介しよう。
「いにしえより…」
日本男児Down
おまえのその眼は、形のいい女を見つけるものなのか
おまえのその口は、そんな女を口説くものなのか
おまえのその体は、口説いた女をだくものなのか
穴があればいいのか
大和なでしこDown
おまえのその脳は、自分のことしか、考えないものなのか
おまえのその耳は、うえた男の話を聞くものなのか
おまえのその足は、そんな男のために開くものなのか
棒がはえてりゃいいのか
今の若い奴らは、貴族なのか
親のすねをかじり 南蛮渡来のものを買う
おまえらの周りには いと高価なものばかり
いにしえの奴らはないてるぜ
そんなことでいいのか
南蛮人にあこがれて
ギブミー チョコレート
なんとも社会風刺の利いた(?)、尖がった歌詞だが、尖がりすぎて正にシュール。そして意味不明。よゐこの初期の芸風を彷彿とさせる。「その足は、そんな男のために開くものなのか」や「棒がはえてりゃいいのか」なんて歌詞は卑猥でもあるが、今まで聞いた事のないような独特な言い回しである。「南蛮渡来」といった言葉の選択も尖っているが、最後の「ギブミー チョコレート」は低い意識では意味はわかるけど、絶妙に飛躍していて意味がわからない。
この詞をずっと温めて、最大の効果を生みだした相方の濱口の目の付けどころと根気の良さにも頭が下がる思いである。ちなみにまだ曲は付いていない。曲を付けてもCDやコンサートは無理だろうなあ。
鯖野かサバり