谷村美月「見事な胸の谷間と演技力」目一杯生かして大化け代行女優
<たぶらかし~代行女優業・マキ~(日本テレビ・読売テレビ系木曜よる11時58分)>谷村美月ちゃん、いつの間にこんなに成長してたの、つい最近までオカッパ頭の小柄な女子高生のイメージだったのに。顔立ちも地味な印象だった。それがなんと、りっぱな胸の谷間をのぞかせ、網タイツの脚を根元から見せて歩くとは。背も高くなって、スタイルも良くなったようにさえ見える。さすが演技派の声が高いだけあって、化けるねえ。
棺桶の中の死体、ギャル社長、あやしげな巫女
今回はその演技力をめいっぱい生かす狙いなのか、女優のマキという役である。女優といってもドラマや映画で演じるわけではなく、実際の世の中で依頼された人物になりきる「代行女優」だ。棺桶の中の死体役とか、ギャル社長の役とか、あやしげな巫女の役とか…。依頼人の求めに応じて何でも演じる。演じているうちに、依頼人の隠された人間模様やトラブルがあらわになり、マキが迫真の演技でそれを解決するという作りになっている。これがなかなかの人情話なのね。
段田安則、山本耕史、向井理…男優ぜいたくに使うお遊び感覚
代行プロダクションの社長・松平(段田安則)が何とも人を食ったヤツで、いつもセクシー美女の秘書・藤ミネコ(白羽ゆり)とイチャついている。この「藤ミネコ」って名前、「ルパン三世」の峰不二子から取ったのかしら。同じ局で深夜アニメ『LUPIN the Third -峰不二子という女-』も同時に始まったようだし。
ほかに、男優のモンゾウ(山本耕史)もいる。本業は舞台俳優らしいが、いつも珍妙な扮装で入ってきてはミネコとふざけている。何だか大道具の一部みたいだ。マキの相棒として時々「共演」するけど、あんまり活躍していない。もったいない気もするが、まあ、山本耕史がこういう力の抜けた役というのも、たまにはいいかもしれない。各回完結で、依頼人その他はゲスト出演ということなのだが、第4回では向井理がほんのチョイ役で出ていた。ぜいたくなのか、お遊びなのか。
いつもマキが衣装と化粧に念を入れ、盛りに盛ったセクシー力で敵を誘惑するシーンはいいのだけれど、ギャップを強調するためにも、普段はもっと地味な格好にした方がいいのでは? いずれにしろ、ない袖は振れない、ない胸は張れないというから(?)、演技力と並んで美月ちゃんの胸の見事さも本物だろう。
(カモノ・ハシ)