竜巻なぜ起こる?実は専門家もよくわからない「発生メカニズム」

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   「竜巻に気をつける時代が来るとは想像していなかった」と国谷裕子キャスターは切り出した。先のゴールデンウィークに竜巻が茨城などで大きな被害を生み、また今後も注意が必要だということへの素朴な感想である。

   もっとも、気象の素人だけでなく、専門家も同様らしい。気象学が専門で積乱雲に詳しいという小林文明・防衛大学校教授も、「家が土台から横転するような壊滅的被害が日本で本当に起こるんだ」とオドロいたという。

巨大積乱雲「スーパーセル」の大暴れ

   番組前半は竜巻の脅威の(視聴者)映像が流れた。これは各映像メディアですでに多分に報じられたものとそう大差なさそうな感じではあった。続いて、竜巻はなぜ起きるのかといった解説である。今回の竜巻は「スーパーセル」と呼ばれる巨大で特殊な積乱雲が母体になっていたと見られるそうだ。

   「スーパーセル」もあちこちでおなじみの言葉となったが、ではどんな特徴があるのか。小林氏によれば、そこらの入道雲みたいな積乱雲とは違って、まず巨大であり、また内部では直径10キロぐらいの渦がある。竜巻ばかりか、ダウンバースト(下降噴流)、ひょう、落雷などもスーパーセルから発生する。

   そして、視聴者的には拍子抜けな感じだが、スーパーセルから竜巻が発生するメカニズムは、じつはよくわからないという。スーパーセルのなかの巨大な渦巻から、直径100メートルほどの細い渦が発生し、それが漏斗状になって地上にタッチダウンするのが竜巻だということらしいが、「地上に到達する過程がわからない。どんなスーパーセルなら竜巻が起きるのか、また起こらないか、そういうところはまだよくわかってない」そうだ。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2012年5月8日放送「『国内最大級』竜巻の脅威」

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