高速ツアーバス「自爆テロ」違法・ピンハネ・過酷乗務―説得力あったクロ現

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「クローズアップ現代 高速ツアーバスの事故」(NHK)2012年5月7日19時半~

   頻発する高速道路での事故の中でも、ひときわ悲惨だった藤岡市、関越自動車道での46人重軽傷・死亡事故について、分析と対策についてよく取材してあった。逮捕された河野化山容疑者は日雇い運転手で日当1万円だったこと、彼を雇った陸援隊と呼ばれる会社は30項目近い法令違反をやっていたこと(なんでこの社長は逮捕されないんだ?)、匿名で取材に応じたある別の会社社長は「明日は我が身」といい、めちゃくちゃな低価格競争でやってゆけないという。
   ゲストで出た関西大学教授の安部誠治は、「状況は以前より悪くなっている、河野運転手は事故日の前に休日だったといわれるが、実は日雇い運転手は月単位で見てやれないので疲労の蓄積がわからない」のだという。また、ツアーを発注した旅行会社から、末端の運転手までに中抜きする会社が2社も入っていて、過酷な低賃金で雇われざるをえないのだ。昔は中抜きはなかったそうだが。
   長距離運転の見直しをすると2年前に決められたのに国交省が呑気で守れていない、監査などは手ぬるい、指導するべし。夜間の運転は必ず2人にするべし等々。筆者は夜間の長距離運転がたった1人と初めて知ってひっくり返った。絶対に乗りたくない。驚いたのはそれだけではない。河野運転手はこの行程に疎く、途中の道路情報や詳しい予備知識はほとんど与えられていなかったので、カーナビばかり見ていたらしい。まるで自爆テロ並みである。桑原桑原。

(黄蘭)

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