「ビル・ホテル火災」専門家が教えるサバイバルの基本―むやみに逃げるな

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   おととい13日(2012年5月)、広島県福山市で起きたホテル火災で7人が死亡したが、きのう14日夜、福島市の穴原温泉で発生した旅館火災では、宿泊客149人と従業員29人全員が避難して無事だった。まさかの火災からどうやってわが身を守るか。ニュースのキーワードを解説する「けさ単!」コーナーで「火災サバイバー」を取り上げた。

   火災サバイバーとは、アナウンサーの井上貴博によれば、「ある者は適切な処置で、ある者は運で、大規模なビル火災の中、九死に一生を得た人のこと」だそうだ。過去の大規模火災を振り返りながら、目が覚めたら火事だった状況から、無事脱出する方法を考える。

過去の大火で生死分けた「事前チェック」「リーダーの存在」

   1972年5月の大阪ミナミの繁華街で起きた千日デパート火災は死者118人、重軽傷78人に上り、日本のビル火災史上最悪の惨事となった。最上階のキャバレーにいた客と従業員が犠牲になったが、キャバレーのバンドマン10人は助かった。緊急時にリーダーが避難指示を出し、統率のとれた行動をとったからだ。

   1980年11月の栃木県の川治温泉の川治プリンスホテル火災は死者45人、負傷者22人と国内のホテル・旅館では戦後最大の規模だった。度重なる増改築でホテル内が迷路状態だったうえ、宿泊客に高齢者が多かったことも被害を大きくした。だが、3階にいた38人は全員助かった。事前に窓から下に屋根があることをチェエクしていて飛び降りたのだった。

   1982年の2月のホテルニュージャパンの火災は死者33人、負傷者34人。出火原因は9階の宿泊客の寝たばこといわれているが、10階のある客は自力で脱出した。バスルームで水を被り排水管に抱きつき滑り降りた。全身を濡らすという機転が生存につながった。

「濡れたタオルでドア隙間塞ぎ救助待て」「逃げる時は頭からビニール袋」

   ホテル利用客が気をつけるポイントとして、専門家があげるのは、防火基準適合表示制度による「防火セーフティーマーク」がついているかどうかの確認と、非常口、消火器、防火扉がどこにあるかを事前にチェックしておくこと。もし火に囲まれたら、「姿勢を低くすること」「ドアのノブを手のひらで触らない」「むやみに部屋から出ない」「濡れたタオルをドアの隙間に入れて救助を待つ」「逃げるしかない時は透明なビニール袋を被り、一酸化炭素を吸わないようにする」などが、サバイバルにつながる。

文   一ツ石
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