2024年 4月 19日 (金)

ガレキ処理「だったら地元で再活用する」に役所が「待った!」

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   東日本大震災で大量に発生したガレキの処分受け入れをめぐって、全国で賛成と反対が激しくぶつかり合っている。「あさイチ」に寄せられた視聴者のファックスも、「日本で起きたことです。一人一人が受け入れを考える必要があります」という新潟県の50代の女性、「汚染を拡散してはいけません」という栃木県の住民など真っ二つだ。第3の方法はないものか。

流木積み上げて高さ10~15メートルの防潮丘

   宮城県岩沼市はガレキを広域処分ではなく、第3の方法として、津波の流木を活用して防潮堤を作ろうとしている。岩沼市出身で発案者の石川幹子教授(東京大学大学院)によると、「コンクリートガレキを敷き詰め、その上にやがては土にかえる丸太と土を10~15メートルの高さに積み上げ、さらに土を盛って丘を作ります。その上に津波に強い樹木を植林すれば防潮堤にします。これを空き地のあちこちに作ることによって、何重かの堤になり、たとえ津波が乗り越えても勢いは大きく減じられるはずです」

   ところが、管轄の林野庁はいい顔をしない。「木材を埋設すると、やがて腐敗してメタンガスが出たり陥没もありうる」というのだ。一方、ガレキ管轄の環境省は「自然の流木なら大丈夫ではないか」とこちらはいいアイデアだという。中央官庁の対応がバラバラで岩沼市も困り顔である。こういうときこそ政治家の出番だろうに…。

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