ガレキ処理「だったら地元で再活用する」に役所が「待った!」

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   東日本大震災で大量に発生したガレキの処分受け入れをめぐって、全国で賛成と反対が激しくぶつかり合っている。「あさイチ」に寄せられた視聴者のファックスも、「日本で起きたことです。一人一人が受け入れを考える必要があります」という新潟県の50代の女性、「汚染を拡散してはいけません」という栃木県の住民など真っ二つだ。第3の方法はないものか。

流木積み上げて高さ10~15メートルの防潮丘

   宮城県岩沼市はガレキを広域処分ではなく、第3の方法として、津波の流木を活用して防潮堤を作ろうとしている。岩沼市出身で発案者の石川幹子教授(東京大学大学院)によると、「コンクリートガレキを敷き詰め、その上にやがては土にかえる丸太と土を10~15メートルの高さに積み上げ、さらに土を盛って丘を作ります。その上に津波に強い樹木を植林すれば防潮堤にします。これを空き地のあちこちに作ることによって、何重かの堤になり、たとえ津波が乗り越えても勢いは大きく減じられるはずです」

   ところが、管轄の林野庁はいい顔をしない。「木材を埋設すると、やがて腐敗してメタンガスが出たり陥没もありうる」というのだ。一方、ガレキ管轄の環境省は「自然の流木なら大丈夫ではないか」とこちらはいいアイデアだという。中央官庁の対応がバラバラで岩沼市も困り顔である。こういうときこそ政治家の出番だろうに…。

処理のあてがない247万トン

   小林孝司アナ「岩手・宮城両県のガレキは1680万トン。東京都ほか4県が受け入れ表明していますが、いまだ検討中は29道府県で、247万トンのガレキが行く当てがありません。どうしてもネックになっているのが放射能への懸念です」

   ガレキを受け入れている東京都の放射能計測はどう行っているのか。東京都環境局・今井正美課長は「コンテナ1箱分ならば、20か所以上からアトランダムに採取・計測しますきょうの検査では0・01~0・02ベクレル(基準値内)なので大丈夫です」と話す。

   小林アナが補足説明する。「宮城県女川のガレキは都内19か所の清掃工場で家庭ゴミと一緒に800度で燃やされます。残った飛灰は国の基準800ベクレルを超えたものはいまだにありません」

   それでも受け入れ反対の声が強いことについて、東京大学大学院森口祐一教授は「これらの数値の基準を決める時が不透明だったので、それ以来不信を抱かせているのでしょう」と話す。最初の不信感が強いから、いくら検査結果で「大丈夫」といわれても信用できなくなっているというわけである。

(磯G)

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