恐怖甦る「地下鉄サリン」オウムの真相700本のテープで迫った意欲作

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「NHKスペシャル 未解決事件 オウム真理教 第1部 第2部」(NHK)2012年5月26日19時30分~

   実写ドキュメンタリーとドラマをミックスして、オウム真理教が起こした稀代の化学兵器テロの真相に迫ろうとした意欲作である。NHKが麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚の逮捕後に、独自で入手したという700本もの麻原肉声のテープがきっかけになっている。何故このテープを強制捜査の時に、警察が押収しなかったのか説明がないのはやや不自然だが、ここでは目を瞑ろう。
   ドラマ部分では、NHKの記者・片桐高太郎(萩原聖人)が、オウム真理教の古参幹部で、これまでメディアの表面に出てこなかった深山織枝の存在を知り、彼女の夫・早坂武禮(羽場裕一)と共に当時のオウムの暴走の内幕を取材する形で進む。織枝は初めヨガのサークルに入り、物欲だらけの現世の有様に違和感があった満たされなさを、出家したことで家庭的なオウムの生活に充実感を味わったのだが、教団の裏では早くから武装して大量殺人のハルマゲドンを起こす準備が、着々と進められていたのは知らなかったという。
   1度書いたような記憶があるが、1995年3月20日の朝、筆者はマンションのリフォーム中で、いつも8時過ぎには現れる内装の大工が8時半過ぎても来ず、別の職人と「変だ」と語り合っていた。実はその時、彼は中野坂上交差点で、オートバイが警官に制止されていたのだった。ドラマ部分で、新聞紙に包まれたサリンを傘の先で突き刺すシーンには、今さらながら恐怖心を掻き立てられた。

(黄蘭)

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