「オウム・サリン」警察なぜ見逃した?未だ検証しない何たるマヌケ

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「NHKスペシャル 未解決事件 オウム真理教 第3部」(NHK)2012年5月27日21時~

   第1部、第2部に引き続いての第3部であるが、今回はほとんどがドキュメンタリーである。首謀者の麻原彰晃が13もの事件で起訴されているのを見てもわかるように、これほど大掛かりな組織犯罪を見過ごしていた警察のドジさに、われわれは呆れていたのだが、今回のドキュメントでいささかは納得がいったところもあった。
   1990年10月22日に熊本県波野村のオウム施設に熊本県警の強制捜査が入った。国土法違反で幹部が6人逮捕されたが、実は強制捜査の情報が、警察にいる夫から聞きだした女性信者によってチクられ、1週間捜査が遅れたために、武器製造の証拠が隠滅されたのである。これが後の2つのサリン事件を起こさせる羽目になってしまった原因だ。宗教団体という縛りがかんでいたわけである。
   アノ上祐史浩が、今や得々としてこの件りを語っているのは誠に奇妙な感覚で、麻原に次ぐNo.2だった男なのに、偽証罪でたった懲役3年で本当に正義は貫かれたのか?と大いに疑問であった。当時の熊本県警幹部だった桑原正行は、上祐の証拠隠滅を話す映像を見て、驚いている。なぜ22年間も自分たちの捜査の検証もやっていなかったのかと問いたい。何というマヌケ、手抜きの田舎警察か。
   他にも警察庁の元幹部らが自己保身的答え方をしているが、犠牲者や冤罪を掛けられそうになった河野義行さんだけでなく、我々市民全体が、陽炎のような安全神話を大いに怒るべきではなかろうか。

(黄蘭)

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