2024年 4月 19日 (金)

「サクラサイト」こうして騙された!有名タレントのメールと思い込んで400万円

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   先月23日(2012年5月)にも伝えた「サクラサイト」の第2弾だ。有名人を騙ってメールを送り、有料サイトに誘導してカネを巻き上げるのは同じだが、ちょっと違う手口もあるという。

   国民生活センターへの相談件数は07年は651件だったが、11年 は6164件にはねあがっている。街で聞いてみても、30人 中15人が「その種のメールを受け取ったことがある」と答えた。「けさも来た」というのもあった。弁護士によると、被害にあうのは素直な性格の人、年齢は20代から80代に及ぶという。

巧妙な誘い文句「きょうのテレビ見てくれた?」

   関東の40代の男性は、はじめ女性タレントのマネージャーを名乗るメールが来た。「アイドルが悩んでいるので相談に乗ってやって」という。半信半疑だったが、そのうち事務所の社長を名乗るメール、ついに本人からメールと続いた。びっくりしたが、嬉しくもなって、いわれるままに有料の「メール交換サイト」(1通500円)を経由するようになり、月に20~30万円にもなった。それでも信じていたのは、メールの文章が巧妙だったからだという。テレビ出演やコンサートのあと、「どうだった?」といった語り口。昼夜を問わず、返さないと「なぜ?」と催促された。

   1か月後、友人から「サクラがいるよ」といわれて気がついた。被害額は400万円になっていた。専門家は「だれでも人の役に立ちたいという意識はある。そこが狙い」という。

   20代の女性の手口はまた違った。副業のアルバイトをネットで探していたら、紹介サイトがあった。中に「男性会員の悩み相談」というのがあったので、登録したところ、すぐに広告会社の社長サクマというメールが来た。悩みに受け答えをして日に20通余。これが1週間過ぎたころ、感謝のメールに「謝礼を30万円受け取ってもらいたい」と言ってきた。ただし、それまで無料だった紹介サイト経由のメールが、以後はポイントが必要という。3000円だった。払い込んだ。さらに個人情報(銀行口座など)のやり取りにはメダル(2万円)が必要という。

   ミソはもうひとつある。そのサクマという男は「負担はボクだけかと思っていたら、あなたにも負担させちゃうとは知らなかった。すみませ ん」と被害者を装っていた。しかも、口座番号を伝えようとするたびに、「パスワードが違う」などと失敗。そのつどメダルを購入するはめになった。男性は「もう決済しちゃった。あとでその分上乗せします」という。結局、被害額は80万円になった。

   それでも男性を疑わなかったのは、相手も被害者だと思い込まされていたからだ。巧みだった。半月ほどして「ネットで紹介サイト」と「サクマ」を検索したら、被害者がたくさんいた。「そこでやっとわかった」という。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中