鈴木杏でシラけた!苦渋の父親咎めるだけのバカ娘…原作の力量不足ありあり

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「永遠の泉」(NHK)2012年6月16日21時~

   自分でも仕事人間で、妻(田中美佐子)の病気に向き合えずに死なせてしまった後悔を抱える山内昭夫(寺尾聰)が、妻を殺した容疑で捕えられた仕立て屋の倉本(小日向文世)の国選弁護人となり、最後は無罪を勝ち取るサスペンス劇と聞くと、おのずから期待が膨らむ。ステラ(NHKの番宣雑誌)によれば、寺尾が「俳優人生を代表する作品」といっていたので、どんな傑作かと大いに期待したのだが・・・。一言で表現すればいささか期待外れだった。
   確かに真面目なドラマであり(脚本・金子成人)、飄々とした寺尾と実直な職人役の小日向、阿蘇の雄大な自然という舞台も含めて力瘤が入った作品なのは認めるが、娘の百合(鈴木杏)の描き方が納得いかなかった。娘は父親を咎めている。忙しさにかまけて家庭を顧みず母の発病に気が付かなかった。もっと山内が妻との生活を大事にしていれば、自分の母はあんなに早く死ななかったはずだというのだ。事あるごとに父に対してプンプンと怒る嫌な女だ。
   違和感があるのは、百合は司法試験もパスした秀才であり、相当な判断力と想像力を備えているはずだから、反発するのはよしとしても、父親の心情を忖度できないのはおかしいし、徒に批判ばかりでバカかと思う。同棲している売れない漫画家(山本耕史)の方がよほどまとも。1人娘の我儘としてもリアリティなさすぎ。親子は無言の理解が出来る存在で、これは作家(藤原新也)の力量不足だ。

(黄蘭)

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