2024年 3月 28日 (木)

イネのセシウム汚染を防げ!福島・二本松で学者チーム取り組み

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   福島原発事故から2度目の田植え時期を迎えた福島県二本松市の水田地帯で、田植えを断念する農家が相次いでいる。汚染を想定していなかった場所で収穫されたイネから、放射性物質が検出されたのが背景にある。放射性物質がイネにどのように吸収されたのか。メカニズムが解明されない限り田植えはできない。

   この農家の窮状を受けて昨年秋(2011年)、研究者たちが分野を越えて集結した。合同でナゾ解明に取り組んだ結果、そのメカニズムの一端が最近分かってきた。放射性物質を排出した原子力ムラの科学者は信用できないが、こちらの地道な科学者はめっぽう頼りになる。

去年米から高濃度検出で田植え中止

   福島県北部の二本松市。周囲を山で囲まれた山里の水田地帯は山からもたらされた豊富な栄養分で良品質のコメがとれ、全国4位の収穫量を誇る。この山里では、原発事故後も高濃度の放射性物質で汚染される可能性は低いと見られ、みなが田植えに取り組んだ。ところが、秋に収穫された米から1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが検出された。

   福島県は当初、汚染されたコメができるのは砂が多い土壌と見ていた。放射性セシウムが吸着されにくいためで、イネに吸収されやすいと見ていたのだ。ところが、イネから高濃度のセシウムが検出された土壌を調べたところ、いずれもセシウムを吸着しやすい粘土質の土壌であることが分かった。汚染された米を作っていた農家は38戸とわずかだったが、放射性物質がどこからどのようにしてイネに吸収されたか。このナゾが解明されない限り、他の農家でも同じことが起きる。田植えは断念せざるを得なかったのだ。

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