とにかくスケールが違う!ニューヨークで目撃したあのハイスクールドラマの撮影風景

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   ギラギラとはこのことかと容赦なく照りつける日差し。日ごろ太陽光を浴びていないので、この時ばかりは浴びようと、美白という言葉を頭から消し去ってソファーに身を投げる。といっても、日本で培ってきたひ弱なモヤシっこ魂のおかげで10分もしないうちに退散。痛いほどの日差しで暑くてたまらない。すごすごと木陰に逃げ込んだ。藤のような蔓性の植物でできた木陰にいると、おだやかなここちよい風が吹き抜けていき、暑さを忘れさせてくれる。ウトウトしてしまうほどの心地好さに恍惚としていると、肩に大きな大きなハエがとまってギャっと声をあげてしまった。2センチぐらいはあるんじゃないかと思われるやつがブーンと羽音をあげて飛び去っていった。そういえば東京にいると久しく大きなハエを見ることがなかったと、気付かされる。何もかもがビッグサイズのここでは、ハエまでも大きい。今、私はニューヨークにいる。

地下鉄駅に「シカゴ」の日本人女優ポスター感慨深い

   きのうまでは肌寒く、最高気温22度といっていたが、体感温度はそれ以下。そう、花見に行くのに、ちょっと季節を先取りして、ダウンを着ずに風邪をひくような、あの感じぐらいに寒かった。ところが、きょうはテレビでも夏がやってくるとビッグファットなお天気おねえさんが伝えていたように、気温は30度以上。だからいま、木陰でまどろんでいるのだ。

   ブロードウェイでミュージカル参りをするために、昨年に引き続きやってきたNY。そういえば、地下鉄のタイムズスクエア駅に、日本人女優が抜擢されたというミュージカル「シカゴ」のポスターが貼られていた。彼女とは以前お仕事をしたことがあるが、まさかブロードウェイのステージに立つとは夢に思わなかった。きっと、想像を絶する肝っ玉の持ち主なのだろう。

   舞台関係者に話を聞くと、主演の座を射止めるまでの彼女の努力はすさまじく、成功するのではないかとのこと。彼女だけが主演を務めるのではなく、フランス、イタリア、南アフリカなど世界各国から集まった女優が入れ替わりで演じるらしい。アジアからは彼女だけが選ばれているとか。街中に貼られているポスターは、各国の主演女優それぞれがメインになった数パターンが存在していた。日本での記者会見などをテレビで見ていたが、現地で彼女が真ん中に写っているポスターを見ると感慨深いものがある。けれど、世界中から訪れている観光客、そしてニューヨーカー達はポスターには目もくれず、足早に通り過ぎて行った。

大型トラック2台路上駐車させ、クルーの数も機材の数も日本とはケタ違い

   そんなニューヨークを歩いていると街のいたるところで、映画やドラマの撮影を見かける。東京でも撮影風景に出くわすことは多々あるが、なんといってもこちらは規模が違う。撮影クルーの人数しかり、使っている機材の数しかり。いったい何チェーン出ているのか…。頭の中で羽の生えたお金がヒラヒラと舞っていく。

   旅の中で見かけた最も大規模な撮影隊は、世界中で旋風を巻き起こしている田舎の高校の合唱部のドラマを制作している会社のものだった。日本では宣伝用のトラックでたびたび使われている大型トラックを、さらにひと回り大きくしたような巨大なものに荷台を連結させている。それも2台を路上駐車させて撮影。日本では考えられないようなスケールである。これが当たり前のように行われている国、世界のエンターテインメントの中心、ニューヨークでわずか8公演だけというが、勝負に挑んだ彼女に改めて頭が下がる思いだ。

   次回は今年のトニー賞で栄冠に輝いた舞台「ONCE」などのお話を。

モジョっこ

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