阿部寛VS上戸彩 よくぞ集めた「濃い顔集団」と「平たい顔族」これだけで爆笑

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(C)2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
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   <テルマエ・ロマエ> 古代ローマ帝国のテルマエ(浴場)設計技師のルシウス(阿部寛)は、訪れた公衆浴場でひょんなことから現代日本の銭湯にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、漫画家志望の真実(上戸彩)ら「平たい顔族(日本人)」だった。壁に描かれたの富士山画、風呂桶、シャワー、フルーツ牛乳…。古代ローマ人のルシウスにとってはすべてが驚くものばかりだった。度重なるタイムスリップで日本の風呂文化を持ち帰り、ローマで再現するようになったルシウスは、次第にローマで評判の浴場技師となっていくのだが…。

   4月末(2012年)からの公開で観客動員数は累計400万人突破(6月19日現在)とロングランヒットとなっている。

人気漫画実写化まれに見る大成功

   人気マンガの実写化はファンの反感を買うことが多いが、この映画は近年のマンガ実写化映画の中では、頭2つ分くらい抜け出たエンターテイメントというのが率直な感想だ。成功の要因はなんといってもキャスティングの妙にある。ルシウス役の阿部が古代ローマの街に登場するところから、すでに観客の笑いをとるという出オチ。普通に街中を歩いているだけなのだが、特殊メイク一切なしで、あれだけ違和感なくイタリアの群衆に溶け込める日本人俳優が他にいるかと考えると、それだけでおかしい。

   さらに、市村正親、北村一輝、宍戸開らトップクラスの濃い顔が勢ぞろいし、一方では「平たい顔族」の顔ぶれがこれまたよくぞ揃えたという特筆ものである。そのほとんどがあまり名の知られていないおじいちゃん俳優ばかりで、ここまでハイレベルな薄くて平たい純和風顔を集めたスタッフの執念には頭が下がる。

せっかくの竹内力 もっと大胆にド派手なキャラで見たかった

   物語の構成は、前半は原作にきわめて忠実、後半は映画用のオリジナルストーリーとなっている。マンガの実写化では原作ファンは原作との「答え合わせ」みたいなことをしがちになるが、この映画についてはオリジナルストーリーがあることで起承転結が生まれ、映画として非常によくまとまっているので、あまり深く考えずに観るのがオススメ。

   阿部ら濃い顔集団と平たい顔族らの顔立ちのギャップ、ジャグジーやウォシュレットなど、「古代ローマで再現するのはちょっと難しいのでは?」と思うものまでむりやり真似してしまうエピソードなど、ただ無心で楽しんでいればかなり笑える映画となるのは間違いない。

   最後に欲を言えば、せっかく竹内力を起用したのなら、あのビジュアルを役に生かすもっと大胆な工夫が欲しかったな。

バード

おススメ度:☆☆☆☆

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