2018年 7月 24日 (火)

死体の中井貴一おしゃれ!手練れの脚本が楽しみな東野ミステリー読み切りドラマ

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「東野圭吾ミステリーズ 第1回 『さよならコーチ』」(フジテレビ)2012年7月5日21時~

   読み切り連載とでも呼ぼうか、通しのナビゲーターは中井貴一だが、毎回ゲストが登場して1回完結の謎解き物語が展開する。初回のゲストは唐澤寿明と田中麗奈。アーチェリーの選手・望月直美(田中)が映像で「さよならコーチ」という遺書を残して死に、自殺とされたが、実は直美と関係があった実業団コーチの石上純一(唐澤)がトリックを駆使して殺したものであった。ところが・・・。
   東野作品にはメジャー競技よりマイナー競技がよく似合う。多分モノマニアックな集中力が要求されるアーチェリーのトップ選手が、孤独感から恋をして、肉体は関係が出来ても心までは受け入れられない辛さに、死後しっぺ返しをするというアイデアも面白いが、唐澤と妻・陽子(戸田菜穂)の家庭の雰囲気の描き方や会話、田中麗奈の無表情など、手練れの演出(河毛俊作)が素晴らしい。
   冒頭、中井貴一自身は既に死体で転がっていて、読み切り連載の話の他に通奏低音のように、なぜナビゲーターは殺されたのかという別の謎解きも進行する。おしゃれだ。予告によれば、これから松下奈緒、反町隆史、長澤まさみらがぞくぞくゲストで出て来るらしいので楽しみである。有名女優を妻にしている唐澤寿明が、いかにもくすんだ実業団のコーチを演じているおかしさもあるが、有望選手が自殺すると、即、廃部になってしまう現実も「ありそう」と思えた。しかもオリンピックの年、第1回目として抜け目がない。

(黄蘭)

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