ありえねえ!の連続―東京駅遺失物係が滋賀まで行って事件解決だって!?脚本酷すぎる

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「東京駅お忘れ物預り所⑤」(テレビ朝日)2012年7月7日21時~

   ドロ沼の離婚裁判で今を時めく高嶋政伸、東京駅遺失物係・望月幸平の話だが、何とも酷すぎる脚本(いずみ玲)で時間の無駄であった。信楽焼きの髪留めを駅構内に落としたという女・早紀(井上和香)が来ただけで、仕事をほっぽりだして一緒に探し回るというのも現実にはありえないし(筆者も何度か駅構内の遺失物係の所へ行ったことはあるが、どこでも係は忙しくて無愛想)、まして、のこのことこの女の出身地へ出かけて事件を解く? ありえねえ。
   滋賀の信楽焼きの製陶会社の社長・兵頭が殺される。その犯人の嫌疑をかけられた早紀はホステスをしていて、そこで社長と出逢い、社長の妻(丘みつ子)から東京での愛人と見られていた。ところが現実の関係は複雑で、実は早紀は社長の娘だった・・・。最初に滋賀県が出てきたシーンで、忠実な社員として登場した国広冨之の顔を見た途端、筆者は「あ、こいつが犯人だナ」と思ってしまった。
   以前にも当欄で書いたが、かつては長谷川初範、今は国広冨之が中堅の俳優で、ちょっとイケメンで、意外性があるのでよく犯人役に扮する。長年あらゆる長尺ドラマを見続けていると、別に統計を取ったわけではないが、頭の中に統計結果が自然にできるのだ。それによると、無名の役者よりは知名度があって、一見誠実そうな彼らが犯人役になれば視聴者を引っ掛けられると思うのだろう。作り手たちよ、こっちも見るプロだ。それは甘いよ。裏切ってくれ。

(黄蘭)

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