2024年 4月 20日 (土)

大津いじめ自殺加害生徒ヤクザ顔負け―京都転校後も集団リンチで警察聴取

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男子生徒5人と女子生徒1人で男子生徒を袋叩き

   滋賀県大津市の市立中学2年生が昨年10月(2011年)に自殺したのは、同学年の3人組グループによる陰惨ないじめが引き金になったのではないかという見方が強くなってきているようだ。いじめを見て見ぬ振りした担任、学校校長や教育委員会、教育長の無責任な対応、大津市長のコロコロ変わる態度に非難が集まっている。

   おまけに加害者の実名や顔写真がネット上で公開され、その一部がガセだったことで、全く関係ない人物が「加害者の祖父」と名指しされ騒ぎになった。

   「週刊新潮」と「週刊文春」がかなりの誌面を割いてこの問題をやっているが、新潮に驚かされる記述がある。6月(2012年)中旬、京都市宇治市のほぼ中心に位置する「神明皇大神宮」の奥まった一角で、中学3年の男子生徒5人と女子生徒1人が1人の男子生徒を袋叩きにしていた。ヤクザ顔負けの悪質極まりない集団リンチ事件を起こしたメンバーのうち、茶髪の生徒は大津いじめ事件の加害生徒の一人で、この4月からこっちの学校に転校してきたというのだ。事件は宇治署に被害届が出され、生徒の事情聴取がすすんでいるそうである。

   新潮の記事には大津市の中学校名も校長名も実名で出ている。新潮側はその理由をこう書いている。

「ほとんどの新聞が中学名や校長の名前を書かないのはどうしたことか。学校名が明らかになると、加害生徒が特定される恐れがある、と懸念してのことなのかもしれないが、過ぎた配慮というべきだろう」

   さらに、これほどひどいいじめをした加害少年たちに、こう引導を渡している。「目下、加害生徒には遺族の心情を理解しようという姿勢すらない。3人に事件を直視させ、深く反省させるには、少年院に送るしかあるまい」

   これが大人の良識というものなのかもしれないが、彼らを厳しく処したとしても、いじめがこの世からなくなるわけではない。文春では教育評論家の尾木直樹がいじめ問題でこう語っている。「当たり前のモラルを当たり前に子供に言えるかどうか。厳しい言い方をすれば、親の『生き方』が問われているのだと思います」

   また、夜回り先生といわれる水谷修はこういっている。「わが子がいじめをしているとわかったら、とにかく被害者の家に足を運んで謝りに行くこと。殴ったとかお金を取ったということまでわかっているなら、自分で警察まで連れて行く。そこできちんと説明をして、『自分の指導の責任だ。申し訳ない』と自ら謝る。そこまですれば、子供にも伝わります」

   今回の事件を見ていても、大人たちの無責任な態度や対応のまずさが悲劇を引き起こしてしまったことは間違いない。まさに「人災」である。子供を教育するためには大人たちの再教育こそ必要であろう。

オリンピック選手村は世界一ふしだら「ベロベロに酔ってドラッグやって、外国選手とSEX三昧」

   新潮に「東電は知らない!? 福島第一原発の刺青作業員」というグラビアがある。作業員として働いているジャーナリスト・桐島瞬が撮った作業員男性の裸の背中が写っていて、大蛇の見事な刺青が彫ってある。ヤクザではないかと思える作業員が入ってきており、マスクを外すことさえ禁止の地域で煙草を吸う者がいる。桐島はこれまでは使命感で復旧作業に携わっている人間が多かったのに、最近は「『金のため』と割り切った人ばかり。バレなきゃ良いと勝手なことをする一方で、表面が毎時10シーベルトと超高線量の配管の前に設置された看板も1カ月近く倒れたまま放置されています」と嘆く。こうした復旧現場の実態報道は、週刊誌ならではである。

   「フライデー」には「窪塚洋介『離婚の陰に、巨乳レゲエ・ダンサーあり!』」が載っている。最近、沢尻エリカの映画「ヘルタースケルター」に出てちょっぴり話題の窪塚(33)だが、私生活では9年間連れ添った妻と別れたとHPで発表した。その窪塚が付き合っているのがレゲエ・ダンサーのPINKYという女の子だ。たしかにボディはド迫力である。

   おもしろく読んだのは「米国選手が衝撃告白『選手村はSEXまみれ』」。これはアメリカのスポーツ専門誌「ESPN」に掲載されたアメリカ女子サッカー代表のゴールキーパーホープ・ソロ。記事によると、2000年のシドニー五輪では7万個のコンドームが支給されたが1週間でなくなり、さらに2万個が追加支給されたそうだ。

「乱れているのはSEXだけじゃない。選手たちが飲むお酒の量も半端じゃないの。そしてベロンベロンに酔って、外国の選手たちとSEX。規律なんてない。選手村は世界一ふしだらな場所よ」(ソロ)

   禁止されている酒を飲み、ドラッグを使ってSEX三昧。今度のロンドン五輪では10万個のコンドームが支給されるという報道があるそうだ。

   昔、五輪に出た日本選手に聞いたことがあるが、自分の性欲をどうコントロールするかは競技に臨む上で極めて大事なことで、それができないやつは勝てないという。しかし、競技が終わればそれまでたまったものを一気に吐き出すから、選手村はSEXの競技場と化すそうだ。そっちのほうも中継してほしいね。

新入社員はなぜすぐ辞めるのか?理由の隠れ1位は「家が金持ちだから」

   「週刊現代」には入社したのにすぐ辞めてしまう新入社員たちの「ホンネ」が載っていて興味深い。専門商社に入ったC君25歳は「社長、俺はバスケがしたいんです」といって辞めてしまった。名古屋へ配属されると、これまで仲間とやってきたバスケができなくなる、仲間を裏切ることはできないというのが理由だ。

   今の新入社員が辞める理由の隠れ1位は「家が金持ちだから」というものだと、大手食品メーカーの人事担当者が語っている。メガバンクに入社したA君23歳は「俺は東大卒だ。札を数えるためにこの会社に入ったわけじゃない」といって辞めた。

   父母たちが大学の就職説明会で熱心に耳を傾け、退職願を親が会社に持ってくるケースは珍しくなくなってきているという。神戸女子学院大学の内田樹名誉教授はこう語る。

「今の若者たちは、そもそも働くということがどういうことかわかっていない。学校で競争の仕方は教わっていますが、協働のしかたは学習していないからです。彼らは自己努力が自分だけの功績にならず、ろくに働いてもいない人を含む他の社員と分割されなければならないことに納得がいかない。自己努力が100%自分だけに戻ってくる仕事がしたい。そう思って離職していくのでしょう」

   そうして辞めていった若者たちの5年後、10年後を追跡取材してレポートしてもらいたいと思う。

大飯原発再稼働で節電緩和の嘘っぱち!供給電力増やさず火力発電次々停止

   最後に、ポストの大飯原発が再稼働したから節電緩和したなど嘘っぱちだと、真っ当に吠えている記事を紹介しておく。要は原発を再稼働させたから電力が足りたと印象づけようとする、電力マフィアの姑息な企みだというのである。なぜなら、大飯原発が再稼働しても関西電力の電力量の供給は全く増えていないのだ。それは3号機を再稼働した後、一部の火力発電所を止めているからだと追及する。

   また、電力の想定需要は観測史上もっとも猛暑だった2010年を基準にしているから不当に高く見積もられている。今年は平年並みになる予想だから、需要予測を修正すべきだと主張する。

   もちろんここまで電力不足をアピールするのは、さらなる原発再稼働を進めたいためで、そのドンである仙谷由人・民主党政調会長代行は産経新聞のインタビューで「ストレステスト(耐性検査)が済めば、その他の原発も粛々と動かすべきだ」と明言している。7月19日のJ-CASTニュースはこういう報道をしている。

「経済産業省の原子力安全・保安院はきのう18日(2012年7月)、 関西電力・大飯原発と北陸電力・志賀原発について、敷地内の断層の再調査を指示した。この日に開かれた専門家会合で活断層の疑いが出たためだが、両原発とも設置許可申請は1980年代半ばだ。いま頃になってずさんとも何ともいいようがない」

   電力マフィアや原発推進派の連中には、反原発デモの広がりが見えていないようだ。「週刊ポスト」がいうように「国民よ、怒りをもて官邸前に大集結せよ!」である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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