2024年 4月 25日 (木)

オスプレイよくわからない「安全確認」訓練飛行で落ちなければいいってこと?

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   米軍の新型輸送機オスプレイ12機 を乗せた輸送船がけさ23日(2012年7月)早く、米軍岩国基地に着いた。岸壁で市民らが「配備反対」のシュプレヒコールをあげる中、午前8時から陸揚げが始まった。米政府は「安全が確認されるまでは飛行しない」というが、肝心の安全のほどがはっきりしない。

米国防副長官「安全性が確認されるまでは飛行しない」

   「開発段階から重大事故が相次ぐ」。これがオスプレイの枕詞だ。開発段階からの事故の映像が繰り返し映し出される。アメリカでのイベントで、着陸するオスプレイの凄まじい風圧で木が折れてけが人が出たなんて映像まである。これでもかと危ない飛行機のイメージだ。

   2010年にアフガニスタンで4人が死んだ事故の調査をしたドナルド・ハーベル元空軍准将の証言もあった。 「エンジン出力の低下があった」とする報告を空軍司令官が無視し、「パイロットのミス」にした。「予算が削られるのを恐れたのだろう」という。今年になって、4月にモロッコ、6月にフロリダと墜落事故が続いたことですっかり政治問題になってしまった。米軍の原因調査結果は8月に出るというが、いつどのようにして「安全」が確認されるのかは定かでない。

   来日したカーター国防副長官が「安全性が確認されるまでは飛行しない」としたのに対し、森本防衛相は「米軍は10月運用開始を通告してきた。アメリカは変更する考えはないし、わが方も変更しない」と言う。これに、司会のみのもんたが「アメリカの方がまともだ」と言う。

米国ニューメキシコでは住民反対で低空訓練延期

   日米安保条約上は米軍の装備・配備を日本が止めることはできない。ただ、米軍も日本の事情を無視できなくなっている。カーターが来日したのもそのためだ。おととい会談した渡辺周防衛副大臣も「われわれの懸念をわかってくれた。安全第1だと」という。

   みの「こういう危険なものは」「強引に配備して」「高度150メートルで訓練飛行なんて」「アメリカでやればいいじゃないか」と反論する。「先月、ニューメキシコでは住民の反対で低空訓練が延期になった」というフリップも出した。「アメリカで延期してるんだから…」というわけである。

   池田健三郎(評論家)「安全でなかったら防衛の役に立たない。これがなんではっきりしないのか」

   「事故率」(飛行10万時間あたりの事故件数)でみると、オスプレイは決して事故が多い飛行機ではない。なのになぜか「危ない」となった。いったん政治化してしまうと、抑えようがない。そうさせてしまったのは自民党時代からのミス。とりわけ防衛省が逃げに終始してきた結果ともいえる。渡辺は「今週中にも調査チームをアメリカに派遣して、疑問の解明につとめる」という。まったくおかしな展開だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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