福見友子「悲願の五輪・念願の金メダル」谷亮子の陰で苦節10年

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   キャスターの小倉智昭が「一番金メダルを取らせてあげたい」という女子柔道48キロ級の福見友子選手(27)を「メダルへの1センチ」コーナーで取り上げた。その理由は10年前に遡る。12年間無敗を誇っていた谷亮子選手(当時は村田姓)を高校生だった福見が破り一躍脚光を浴びたものの、不運もあって長い挫折の末に勝ち取った悲願の五輪代表だからだ。

勝っても勝っても選ばれなかった「代表の座」

   10年前の全日本体重別選手権で、65戦連勝の谷(当時26歳)に素早い連続技でストップをかけたのが高校2年生の福見だった。ところが、この勝利がきっかけで福見の柔道人生の歯車が狂い始めた。福見はその時の心境を「何が悪いのか分からない。何かが足りなくて自分を発揮できない。じゃその何かって何だろうと本当に分からなくなって…」と語る。

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   谷を破ったプライドから、いつの試合でもきれいな一本で勝ちを決めなければというプレッシャーに襲われる。2007年の世界選手権代表選考会を兼ねた全日本体重別選手権決勝で、再び谷と対戦し2度目の勝利で、谷を完全に女王の座から引きずり下ろした。しかし、実績重視で世界選手権代表に選ばれたのはやはり谷だった。

   09年にようやく世界選手権代表に選ばれ優勝するが、その後の2年間は3歳年下の浅見八瑠奈選手に敗れてしまう。「もう終わりかなと心が折れました」と話す。

打倒アリナ・ドゥミトル(ルーマニア)の秘策「時間差背負い投げ」

   転機が訪れたのは昨年(2011年)12月のグランドスラム東京大会だった。ライバル浅見との決勝対決で結果は一本負けだったが、手応えを感じ「自分でやりたいことが実感できた。変な呪縛を全部振り払い、伸び伸びと試合ができたと思った」という。

   そして5月に行われた五輪最終選考会を兼ねた全日本体重別選手権。持ち味だった素早い連続技が帰ってきて、悲願の五輪代表を決めた。

   田中大貴アナは「ロンドン五輪で金メダルをとったときに、一番多くの人が涙を流すのは福見選手だと思います」というと、女優の高木美保は「言わないで下さい。もう涙が出てきちゃった。切なくて…」

   ライバルは北京五輪で谷を破って金メダルをとったルーマニアのアリナ・ドゥミトル選手と見られている。福見の得意技である背負い投げは熟知されているが、相手の懐に入るタイミングをずらす時間差背負い投げを工夫した。その大一番は日本時間の28日午後5時30分から始まり、決勝は29日午前零時にお行われる。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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