香椎由宇の整った顔アップと口元ニタ~リが一番怖い怪談ドラマ…知りたくない過去を映す走馬灯

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ドラマNEO 走馬灯株式会社(TBS系月曜深夜0時20分)>夏だからといって、昔みたいに怪談をやらなくなった。原発、失業、いじめと、現実の方がよっぽど怖いから怪談を楽しむ余裕がなくなったせいなのかな。と、ありきたりなこじつけが浮かんでしまう。そういう中では数少ない夏向きホラーだ。

   香椎由宇の初主演作、そして産後復帰第1作とされているが、香椎演じる「走馬灯株式会社の神沼」は狂言回しなので出番は少ないし、セリフや演技も毎回同じ。たしかに、人形のように整った顔のアップ、その口元が微かにニタ~リと笑うと怖いけど、「主演」と銘打つほどのものでもない。衣装も毎回同じ。原作のコミックによっているのだろうが、白いダブッとした短いドレスに細いベルトを1本締めただけで、太って見える。最初、産後太りかと思っちゃった。

やさしいはずの母は実の母親ではなくて…

   人間は死ぬ時、それまでの人生が走馬灯のように脳裏を横切るとよく言われるが、それを生きている間に見たらどうなるか。それも本人が記憶していない過去だったら…。たとえば第1話。冒頭、首つり死体の揺れる2本の足と近づいてくる香椎の能面顔、そして例のニタリ。いきなりドカーンと脅かしてくれる。

   母1人子1人で育った隆広(窪田正孝)は、恋人・結子(梶原ひかり)を連れて実家に帰り、母の広子(横山めぐみ)に紹介する。いつものようにやさしい笑顔で母親は迎えてくれた。

   その夜、隆広は街で友人と会った帰り、「走馬灯株式会社」と書かれたドアを何げなく開けた。、ここで見たのはそれまでの自分の人生がすべて記録された大量のDVDだった。神沼は「あなたの人生、心ゆくまでかえりみて下さい」と言って出て行く。

   DVDを再生すると、最初に登場したのは赤ん坊の自分をのぞき込んであやしている見知らぬ女だ。母でないことに驚く。その女は殴られて倒れ、次にやさしい笑顔で自分を抱き上げたのは若い日の母ではないか。こうして、今まで疑ってもみなかった日常がガラガラと崩れてゆく。

人が死ぬと1つずつ増える仏壇の紙人形

   隆広が何回かDVDを見に通ううち、仏壇に置かれているいくつかの紙人形の謎も解ける。「人が亡くなるとこうして置くのよ」と母がほほえみながら子供の自分に言ったっけ。

   ある日、家に帰ってみると、いるのはいつものやさしい笑顔で食事の支度をする母だけ。恋人の結子はどこにもいない。ただ、仏壇には紙人形が1つ増えていた。定番だけど深夜ひとりで見ると怖い。

   セットの「走馬灯株式会社」はいつも同じ。登場人物も少なくて、制作費は安そうだ。これで予想より視聴率が取れたら儲けものといえよう。香椎由宇は期待に反して中途退場となった夫・オダジョーの弔い合戦なるか。

(カモノ・ハシ)

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