橋田壽賀子に秀作なし…とうとう夫のガン死までドラマにするデリカシー欠如

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「妻が夫をおくるとき」(TBS)2012年7月23日21時~

   いよいよ橋田壽賀子も書くものがなくなったナ。自分の夫のガン死までドラマにするなんて。そりゃそうだ、回りに気に入った人間だけ集めて「先生」と呼ばれ、子供も産んだことがなく、孫もいず、90歳近くなって夫の死に至る病さえ夫の兄弟に知らせもせず、我儘放題に生きてきた女に視野が広がるはずがないのだ。このドラマを見て橋田ドラマにイマイチ秀作がない理由がわかった。「おしん」だって大衆人気と視聴率は稼いだが高評価ではない。当時のプロデューサーから直に聞いた話だが、橋田の売り込み企画だったのだ。
   加えて、自分の生前に橋田賞などという名前を冠した賞を作るとは厚顔無恥の極み、デリカシーのない人間のすることである。ドラマの中でも、夫・岩崎(大杉漣)が手がかからない人で、「ついてくるな」と言ったからとセリフで言わせているが、死の病で入退院を繰り返しているのに、熱海で執筆だからという理由で、テレビ局の局員(小泉孝太郎)を病院に出入りさせて自分はついても行かない。まともな妻なら考えられない。つまり、男は口で強がりを言っていても、病気入院という非常時には、心の中は不安で一杯の気の弱い生き物であるという想像力が働いていないのである。
   大河ドラマ「春日局」プロデューサー(中村梅雀)、妻本人(岸本加代子)、家政婦(泉ピン子)、担当医(神田正輝)それぞれ好演ではあるが、肝心のドラマを描く動機自体が不純で評価できず。

(黄蘭)

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