2024年 4月 24日 (水)

松田丈志200バタ「銅」に笑顔なし…たった6・4センチで逃した金メダル

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   競泳男子バタフライ200メートル決勝で松田丈志(28)が北京五輪に続いて銅メダルとなった。松田は「金メダルを狙っていたので悔しいですけど、またメダルを獲れてうれしい」と語ったが、笑顔はなかった。

   昨年(2011年)の世界選手権では2位となり、王者マイケル・フェルプス(アメリカ)を倒すのが目標だったが、今回は南アフリカのチャド・レクローがフェルプスを破った。松田のタイムは1分53秒21で、2位フェルプスとは0・02秒差、レクローとも0・04秒差だった。

「打倒フェルプス」に思わぬ伏兵

   4歳から水泳を始めたが、宮崎には満足な施設がなく、ビニールハウスのプールだったために、「ビニールハウスのヒーロー」と呼ばれた。体が大きく、「悪ガキだった。ジャイアンみたいな」という。弱点は太りやすい体質で、これを克服するために食事の内容と食べ方 を工夫し、筋肉トレーニングに励んだ。見た目にも「オヤッ」と思うほど筋肉のつき方が変わっていた。すべて「打倒フェルプス」のためだった。

   きょう(2012年8月1日)未明に行なわれた決勝では、フェルプス、松田の間にレクローが入り、3者のデッドヒートになった。「松田は2位か」と思われたゴール、レクローがフェルプスをかわしていた。その差100分の4秒。驚異的な追い上げだった。

   アテネ五輪の200メートルバタフライで銀メダルを獲った山本貴司が出演した。彼もフェルプスに破れている。松田のレースを「予選、準決勝といい泳ぎだったので期待していました。フェルプスも調子が良さそうには見えず、チャンスだったのだが残念」という。優勝したレクローについては、「ノーマークだったので。(松田も)驚いてると思う」

   ロンドンから吉野真治アナが「フェルプスはこの種目で10年間負けたことがなかった。それをあと一歩まで追い込んだのがスタジオの山本さん。松田さんに倒してもらいたかったでしょうね」という。

優勝の南ア・レクロー驚きの「自己ベスト2秒短縮」

   フェルプスをかわして突如登場したレクローとはどんな選手なのか。山本によると、個人メドレーが専門の選手だという。実は北京五輪バタフライで2位になったのも個人メドレーの選手だった。「こういう形の選手が増えるかもしれない。メドレーは400メートルだからスタミナもあるから」という。

   レクローはこの決勝レースで自己ベストを2秒以上も縮めた。山本は「まだ20歳と若いし、200メートルだと2秒くらいはある。ボクもある。彼はこの決勝でちょうどそれを出したのではないか。緊張でつぶれていまう人もいるが、彼は…」

   司会の羽鳥慎一「山本さんは緊張する方?」

   山本「いや、全然。楽しくて仕方がないほうです」

   100分の1秒というのは、指の先1.6センチの差なのだそうだ。0.02秒なら3・2センチ、0.04秒は6・4センチだ。たった指1本分の中に金と銀と銅があった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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