2024年 4月 16日 (火)

瀧本美織にゃ荷が重い「GTO」リメイク版ヒロイン―子供っぽ過ぎて生徒役ぴったり

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GTO(フジテレビ系火曜よる10時)> 1998年に反町隆史主演でドラマ化された漫画原作の学園ドラマのリメイクである。2代目鬼塚英吉を演じるのはEXILEのAKIRAだ。

   「イケメンパラダイス」が大コケし、リメイクドラマはもうこりごりのはずが、よっぽどネタに困っているのか、14年前のヒットドラマ「GTO」を引っ張り出してきた。正直、あまり期待はしていなかったが、見るとそれなりに面白いのは原作の力か。とはいえ、オリジナル版を夢中で見ていたファンにしてみれば、やっぱりリメイク版のあれやこれやが気になるわけで…。

見劣りする配役の中で唯一合格点AKIRA

   まずは配役で見劣りがする。連ドラ初主演のAKIRAは頑張っているほうだ。噂によれば、当初、赤西仁が主演に決まっていたが、できちゃった婚などのペナルティにより降板になり、急遽AKIRAになったらしいが、赤西よりもよっぽど鬼塚英吉っぽくていい。演技はまだまだだが、チャーミングな鬼塚像を作りあげている。

   残念なのはヒロイン冬月あずさを演じる瀧本美織である。オリジナル版は松嶋菜々子が演じていたが、瀧本は子供っぽ過ぎる。むしろ、生徒役のほうがぴったりくる感じじゃないか。瀧本はNHK朝ドラ「てっぱん」で一躍人気女優になり、「美男ですね」「ハングリ-」とヒロイン役を演じているが、いずれもしっくりこない。これが瀧本じゃなかったらよかったのに、と何度思ったことか。まだまだ若いのだから、ヒロインの妹役、友人役あたりから出直したほうが瀧本のため、ひいては日本のドラマ界のためになるのでは…。

   瀧本以外の理事長兼校長兼売店のおばさん役の黒木瞳(オリジナル版は白川由美)にしても、教頭の田山涼成(オリジナル版は中尾彬)にしても、鬼塚の後輩巡査の山本裕典(オリジナル版は藤木直人)にしても、もひとつぱっとしない。生徒役もオリジナル版では窪塚洋介や小栗旬、池内博之が演じており、いかに先見の明があったかという感じだが、それに比べて、今の生徒たちは相沢みやび役の川口春奈、神田麗美役の本田翼をはじめ、それなりに名の売れた子たちが演じているが、やはりピンとこない。

オリジナル版最終回視聴率35・7%にどこまで追いつけるか

   とはいえ、今の「GTO」を見ている中高生たちは反町版など知らず、このAKIRA版「GTO」がオリジナルになるわけで、14年前のほうが良かったというのはヤボってものだろうか。「3年B組金八先生」も終了し、学園ドラマがなりを潜めている今、テレビドラマで先生のお説教を聞くこともなくなった。いじめ問題が取り沙汰される今こそ、鬼塚英吉のような教師が必要、かどうかは知らないが、視聴率も安定している。オリジナル版の最終回視聴率は35.7%。リメイク版がどこまで追いつくことができるか楽しみだ。

(くろうさぎ)

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