障碍者・若者に媚びすぎ開会式「聖火最終ランナー」もがっかり…無名の10代で拍子抜け

印刷

「ロンドンオリンピック開会式 その2」(NHK総合)2012年7月28日4時30分~

   北京オリンピックの長過ぎたショータイムが今回は短くなり、選手入場までを1時間20分で纏めていたので飽きなかった。長閑な田園風景から始まって産業革命や大戦中の死者の弔い、続いて移民の行列から現代のIT時代までを象徴的に描いていたが、ダニー・ボイル監督の「我々は何者なのかを描きたい」という意志は覗われた。
   その時代時代を代表する歌、「ロンドンデリー・エアー」などはよかったが、全体としてボイル監督は音楽にセンスがない気がした。ベースがロックで、最後がポール・マッカートニーの弾き歌い「ヘイ、ジュード」は当然としても、西欧音楽の中心地であるヨーロッパ文化を代表するクラシック音楽がほとんど使われなかったのは物足りなかった。冬のトリノやリレハンメル、夏のバルセロナにおいて唸った管楽器の朗々たる合奏、あるいは亡きパヴァロッティの朗唱など、心ふるわすシーンが忘れがたい。ロサンゼルスでの50台のグランドピアノによる「ラプソディ・イン・ブルー」も凄かった。
   筆者が最もがっかりしたのは聖火の最終ランナーが無名の10代の若者たちだったこと。「次世代へのインスパイア―」に沿ったものだろうが、障碍者や若者に媚びすぎで、今を築き上げた大人世代にドーンと点火してもらいたかった。86歳のエリザベス女王が矍鑠としているのだから、大人の凄さを見せつけるべきだった。それにしてもお付きの誰か、英国女王の乱れた髪の毛を梳いてあげなくちゃ。

(黄蘭)

採点:1
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中