2018年 7月 21日 (土)

井上真央「垢抜けなくてやる気ない国税徴収官」新鮮!米倉涼子のマルサより魅力的

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トッカン(日本テレビ系水曜日よる10時)>オリンピック相手じゃ仕方がないと、最初からあきらめて(?)力が抜けているようなこの夏のドラマが目立つ。以前からドラマ離れの傾向が続いてはいるのだが、とくにこのシーズンは視聴率的にも低レベルの戦いとなっている。

   その中では、この「トッカン」はイキが良いほうだ。「トッカン」とは「特別国税徴収官」の略称。つまり、滞納している人から税金を取り立てる国税局の役人である。「特別」がつくのは、滞納者の中でも悪質な事案を担当するからだ。

北村有起哉ちょっとズレた愛嬌…父親譲りの味と声のよさ

   国税局を舞台としたドラマには「ナサケの女」(2010年・米倉涼子主演)がある。米倉演じる国税局査察官はひたすらカッコよく、「脱税するヤツは日本の道路を歩くな!」のキメゼリフが遠山の金さんみたいだった。善悪も単純で、滞納者=脱税するヤツ=悪人という図式であった。

   そこへいくと、このヒロイン・鈴宮深樹(井上真央)はだいぶ地味だ。髪はゴムで括り、メガネをかけて、もっさりした黒いスーツに斜め掛けカバン。国税局に入ったのも、どうしても安定した公務員になりたかったけど他は全部落ちたからで、イヤイヤながらである。そんな鈴宮が、優秀にして冷血な「トッカン」である上司に付いて取り立てに奔走するうちに成長してゆく。

   滞納者の描き方も、ただ「悪」と決めつけるのではない。払えなくて心中をはかる零細事業者夫婦とか、薬品許認可とインサイダー取引、そして政治家がらみとか、一筋縄ではいかない滞納者の事情を掘り下げている。そこも「ナサケの女」と違うところだ。

   カッコいいのは上司の鏡雅愛(北村有起哉)のほうである。北村は二枚目ではないが、冷徹な中にもちょっとズレた愛嬌があるという独自のキャラクターを築いたようだ。名優であった父の北村和夫そっくりの声がいい。ドラマ中では、その声の良さも意識して愛嬌に変えている。

(カモノ・ハシ)

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