2018年 7月 21日 (土)

「こんなもの要るか?」のハコものに消える 日本スポーツ予算のからくり

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   オリンピックが終わって、町で100人に聞いた名場面ランキングは、次のようになった。


5位)女子バレー28年 ぶりの銅メダル
4位)レスリングの吉田沙保里の三連覇(お父さん肩車)
3位)体操男子個人総合で28年ぶり金の内村航平(どや顔がいい)
2位)サッカーなでしこが初メダル(涙と笑顔)
1位)競泳男子400mメドレーリレーで銀(絆の勝利)

   日本は13競技で38個 の最多記録を出したが、マイナーな競技の伸びがめざましかった。その秘密は――と、東京・北区にある国立スポーツ科学センターと隣接の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)を訪ねた。

「この面では世界の後進国だ」

   ここは宿舎まである、国立のトレーニング学校みたいなものだが、フェンシング、女子バレー、レスリング、卓球、ボクシング、体操……と、いった競技に練習場を提供している。

   例えば、フェンシング場の床は、オリンピックの会場と全く同じ。カメラによる判定装置もある。また宿泊施設では低酸素状態を作り出すことも可能。中学生の研修生もいる。金メダル級の「Aランク」、次の「Bランク」と別れているのだが、今回はこの「Bランク」が大活躍したのだった。

   上村春樹選手団長は会見で、センターの効果を自賛した。が、評論家の二宮清純は、「それは光の当たる部分。陰の部分がある。メダルを取るための施設だから、本当のマイナー競技が置き去り」という。また、施設は文科省の所管。厚労省が所管する「パラリンピック」の選手は原則使えない。

   従来からいわれていることだが、日本が選手強化に投じている費用を各国と比べてみると、まことにお粗末だ。北京五輪の時の数字だが、年間の強化費がドイツ274億円、米165億円、中国120億円、英120億円に対して、日本は25億円だった。今回これが53億円になったが、それでもケタが違う。

   清水宏保は「この面では世界の後進国だ」という。

   二宮は「スポーツ関連予算は、08年でだいたい1900億円くらいある」という。「ただ、半分は国土交通省の箱もの。むろん必要なものもあるが、こんなもの要るか?というのもけっこうある。バラマキを見極める必要がある」

   センターの名前に「味の素」とあるとおり民間の金が入っている。また、日常選手を支えているのは、スポンサー企業だ。ない選手たちは、なでしこじゃないが、「ハローワーク」である。

文   ヤンヤン
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