目新しさゼロ!榮倉奈々の女教師版必殺仕事人―モンペアも先生もステレオタイプ

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「黒の女教師 第4回」(TBS) 2012年8月10日22時~

   女教師版、必殺仕事人である。もちろん、教師だから人を殺したりはしないが、「課外授業」と称して、放課後にワルを有料でやっつけるおんな先生たちの話である。高倉夕子(榮倉奈々)は生物教師で3年B組の副担任。背が高く無表情で一見冷たい感じだが、生徒やPTAのことも冷静に観察している。今回は部活の話だ。
   PTA会長の安田の息子は、母親の過剰な期待に反して成績はC判定に落ちてしまい、バレー部のアタッカーとしても部員に負けている。これでは東大は合格しないし、バレー大会での優勝も危うい。焦った安田の母親はバレー部の顧問の先生に酒を飲ませてスキャンダルを起し、かつ、息子の脚が怪我したように見せかける工作をする。最後は夕子が同僚の古典教師・内田(市川実日子)や美術教師・藤井(小林聡美)らと、安田の悪事を推察して暴くのである。
   勿体つけた逆光多用の撮影で「課外授業」のシーンがおどろおどろしく演出される。体育館で生徒の母親をいわば言葉でリンチするわけだが、安田の怪我のカルテの偽造や、顧問教師の暴力がでっち上げだった証拠などをつきつけるところは、今様ハイテク利用だ。PTA会長のモンスターペアレントぶりといい、新米教師の描き方といい、万事がステレオタイプの既視感があって、目新しさはゼロ。「GTO」とは対極の、人情教師ではなく金をとって解決を図り、陰湿には陰湿で対抗する頭脳ゲーム的教師群がいささか珍しいかも。

(黄蘭)

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