とても子どもに見せられなかった「不祥事高校対戦」臭いものに蓋の甲子園

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「第94回 全国高校野球 仙台育英×作新学院」(NHK総合) 2012年8月19日8時~

   試合そのものは2×3の緊迫したゲームであったが、およそ爽やか甲子園というわけにはいかない不祥事で白けた。大会期間中というのに作新学院の野球部員が、16歳の少女にわいせつ目的で怪我を負わせ、金品も取って逮捕されたというハレンチ行為である。しかも、高野連は個人の問題だといって作新学院の試合出場にはお咎めなし、これはおかしいのではないか。あるマスコミ人から聞いたところでは、相手チームの仙台育英でも昨年、投手の某君を含めて7人が、リサイクルショップに押し入り、書類送検されたとか。つまり、この2チームは不祥事事件の前歴がありながら、甘い裁定で出場出来たのである。
   そもそも高校野球は金儲けのプロ野球とは違う。青少年の健全育成を目的とした教育の一環である。平たく言えば大昔から、エネルギーの余った体育会系の少年たちを、曲がった道に踏み込ませないためにスポーツで発散させて、真っ直ぐな子供に導こうというものであった。しかるに、刑法に触れる行為をした部員を「個人の問題」として切り離してお咎めなしとは筋が通らない。そういう部員を出したことは指導する学校当局にも高野連にも責任があり教育者失格なのだ。テレビをはじめとする大手マスコミが「不祥事を乗り越えて」だの「前を向いて」だのと、彼らが被害者のごとき表現で伝えているのも不愉快だ。今や高校野球に「純真」の2文字はなく、薄汚れてとても子供には見せられない臭いものに蓋の世界だと、どこか1局でも伝えるべきだ。

(黄蘭)

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