4代目猿之助なかなかの自信家と見た!暑苦しいだけだった男が澤瀉屋の顔に成長

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「新・猿之助誕生~異端その先へ」(NHK総合) 2012年8月23日19時30分~ 

   筆者の中では猿之助といえば3代目のこと、猿之助といえば浜木綿子との間に出来た東大卒の香川照之が、何十年ぶりかで父を慕って会いに行ったのに、ケンモホロロに拒否した冷たい男、そのくせ一回り以上も年上の藤間紫と不倫の挙句結婚し、見送った後で自分も倒れた波瀾万丈の男というイメージだ。彼が絶対権力を手放して甥の2代目市川亀次郎に名跡を譲るという。見ないわけにゆかない。
   ところがこの亀次郎を筆者はあまり高く買っていなかった。何故なら、大河ドラマ「風林火山」の武田信玄役で突然テレビに出てきた時に、歌舞伎役者の割に醜男だなあと印象が悪かったからだ。今見ると凛々しくてブスだとは思わないのに、当時は暑苦しい顔としか思わなかった。歳月は人を育てる。慶応大学卒の知的俳優として4代目澤瀉屋の猿之助に相応しい顔に成長したものである。
   3代目のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は筆者も見ている。早変わりのために衣装を何枚も重ね着をしているので、小柄な猿之助がコロコロのデブに見えて、あまり美的ではなかったが、宙乗りはド迫力だった。今回の4代目猿之助の方が全体にスマートである。3代目は「異端児」と呼ばれたが、4代目はむしろ育ちのいいお坊ちゃん後継者である。ただ、インタビューで「猿之助が僕に憑依した」などと言うところはなかなかの自信家で益々発展しそうだ。ナレーション(松平定知)も、いささかねちっこいが悪くなかった。

(黄蘭)

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