2018年 7月 19日 (木)

南海トラフ被害想定で抜け落ちてる「津波火災」火を噴きながら流される自動車

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   東日本大震災の津波では、流された自動車や重油タンクが火を噴く津波火災が131件発生した。キャスターの国谷裕子は「8月29日(2012年)に発表された南海トラフによる被害想定には、この津波火災が組み込まれていません。東日本大震災では津波火災による焼失面積は東京ドーム120個分といわれています。燃えている車が津波に押し流され、近くの住宅や建物に激突し、車の火が建物に移り2次災害、3次災害を引き起こしました」と語る。

   名古屋大学の廣井悠准教授は「頑丈な建物ほど津波火災に見舞われる危険性が高いですね。水が建物によって堰き止められ、そこに燃えている車などがぶつかってくるので、火災が拡大します」と解説する。東日本大震災の津波火災の32・3%が車両によるものだった。

海水とガソリン混じると水素発生し引火

   宮城県仙台消防局は海水とガソリンが混ざり合うと何が起きるのかを実験した。加藤健治鑑識係長は「海水には塩化ナトリウムが含まれ水分もあります。これにガソリンが入ると水素を発生し、発火するリスクが高くなることがわかりました」と話す。

   では、津波のときに自動車火災を防ぐ方法はあるのか。関沢愛(東京理科大学教授)は「まずエンジンをかけない。車を動かさない。そして、車のバッテリーのマイナス極を外して下さい。そうすれば、海水を被ってもバッテリーの中で水素は発生しません」と語った。

   ちょっと待って欲しい。関沢准教授は東日本大震災の時の避難映像を見なかったのか。多くの人は目の前の道路がひどい渋滞でもしてなければ、車で一刻も早く高台にたどり着こうとした。小さい子どもや年寄りがいれば、それが当たり前だ。それを車に乗るな、さらに逃げるときはバッテリーのプラグを抜いて行けとは、津波火災は起こらなかったとしても多くの人が津波にのみ込まれてしまう。こういう自分の専門分野だけで議論している先生が一番困る。「クローズアップ現代」の制作スタッフも、ゲストの人選をもう少し考えて欲しいものだ。リハーサルで「修正」できなかったんだろうか。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2012年9月3日放送「津波火災 知られざる脅威」

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