2024年 4月 25日 (木)

オスプレイあす沖縄・普天間移動―ヘリと飛行機「転換モード」で市街地飛行?

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   テレビ朝日ディレクターの玉川徹「そもそも総研」コーナーが、「オスプレイの現実」を整理してくれた。あす28日(2012年9月)にも岩国から沖縄・普天間へ移動するといわれるオスプレイ12機の危険は実のところどうなのか。だが、やっぱりよくわからない。

本当に事故率は高いのか低いのか

   玉川はまず「事故率」を整理して見せた。これまで伝えられる数字は以下の通りだ。オスプレイがとくに危険というわけではないという根拠だ。Aクラス事故は「オスプレイは1.93、CH-46は1.11、海兵隊機平均 2.45」だ。しかし、事故にはより軽度のBクラスとCクラスがある。Bクラスは「オスプレイ2.85、CH-46は0.62、海兵隊機平均2.07」、Cクラスは「オスプレイ10.46、CH-46は1.04、海兵隊機平均4.58」だという。B、Cは死亡事故ではない。「ドスン」「コツン」まで含む数字だ。これを指して玉川は「事故率は高い」と断じた。

   さらに、「オートローテーション」という、エンジンが止まってしまってもローターの回転で落下速度を緩やかにできる機能が働くかどうか。米軍は「大丈夫、働く」といっているが、シミュレータだけで実機テストはやっていないという。しかし、飛行機でそんなテストやるか。エンジンを止めて、操縦士が死ぬかもしれないし、機体は当然壊れる。だいいち、実用配備して6年も世界中で毎日飛んでいてエンジンが止まった事例はあるのか。あれば出てくるはずだから、多分止まったことはないのだ。

   ただ、防衛庁も米の専門家も、ヘリのようにはいかないという。つまりは「墜落」に近くなると。エンジンが止まったら落ちる。それが飛行機。オスプレイをヘリではなく飛行機と見れば、オートローテーションを云々する必要はあるまい。

   そして次が転換モードだ。ヘリモードから水平飛行に移行するときに、ローターの向きを転換する。事故は多くこの時に起こっているのは確かだ。今年のモロッコ、フロリダでの事故もそうだった。問題は転換モードで市街地の上空を飛ぶときだ。米側は「転換モードの時間を可能な限り短くする」といっている。しかし、沖縄国際大の前泊博盛教授は「実際は5キロ先から転換モードにして着陸する」という。これを普天間にあてはめると、たしかに市街地の上空を長々と転換モードで飛ぶことになる。教授は「微妙な技術を訓練するのであれば人のいない砂漠でやってほしい」という。確かに普天間周辺でやられてはたまらない。

普通の道路でFIぶっ飛ばすようなもの

   司会の羽鳥慎一「操縦の難しいオスプレイの訓練を未熟な人たちが市街地の上でやるわけですね」

   松尾貴史(タレント)「転換モードの時間を短くするということは、難易度を高くするわけだね」

   玉川は「普天間でオスプレイはF1で市街地を走るようなもの」と結論づけたが、当たっているのかどうか。危険なことは確かだろうが、もともと軍用機は危険なものだ。結局、聞いていてもよくわからない。

   岩国で飛び立つ映像を見たが、やや転換モードのまま滑らかに離陸していたように見えた。普天間の実際もあすにはわかる。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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