迎えた養子は自分の冷凍精液の受精児?美しい鈴木京香の復讐は怖い!

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「東野圭吾ミステリーズ 最終回 再生魔術の女」(フジテレビ) 2012年9月20日22時~

   このシリーズで、流石にトリを飾るに相応しい面白いストーリーだった。ゲストは万人が認める美人の鈴木京香で不妊治療の女医・中尾章代の役だ。金持ちだが子宝に恵まれない会社専務の根岸峰和(小澤征悦)と千鶴(西田尚美)夫妻に、高校生が望まぬ妊娠をして産んだ赤ん坊が養子として渡される。千鶴は有頂天で子育てを始めるが、夫の峰和は章代に馴染みのレストランに呼び出されて、ハテナ?
   実はこれは7年前に社長の娘・千鶴と結婚して出世するために、愛人だった女(実は章代の妹)を殺害した峰和への女医の復讐の始まりだった。こんなプロットはミステリーによくある定番だが、ここで一捻り違っているのは復讐するのが不妊治療のオーソリティーだということ。つまり、殺された妹の体内にあった精液(峰和のもの)を凍結保存して、それで作ったのが養子にした赤ん坊だと思わせて、峰和を恐怖で追いつめてゆくのである。ハハハ、考えたな。
   養子先の両親の条件は5つあって、その1つに犯罪歴がないこととあるらしいが(フィクションか)、濃い顔の小澤はその瞬間、ギクリともしないし、京香もにこやかにさらりという。演出(河毛俊作)の計算だろうが、凡庸ならば既にこの時点で峰和に恐怖の表情をさせるはずで、気を持たせる上手いやり方だ。結局、追いつめられた峰和は自殺する。小澤は相変わらずの暑苦しい顔で、繊細な感情の表出に長けた俳優ではなく物足りない。鈴木京香は流石に貫録である。

(黄蘭)

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