2024年 3月 28日 (木)

また地元には寝耳に水!茨城の「放射能廃棄物」最終処分場に高萩指定

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   横光克彦環境副大臣がきのう27日(2012年9月)、橋本昌・茨城県知事と草間吉夫・高萩市長を訪ね、福島原発事故で放射性物質に汚染された焼却灰や汚泥の最終処分場の候補地に、高萩市内の国有林野を示した。市長は即座に「断固反対」と答えた。

環境副大臣の珍釈明「事前通告するとかえって市に迷惑がかかる」

   市には前日、非公式に伝えられてはいたが、草間市長は「寝耳に水だ。国の進め方に怒りを覚える」と反発した。横光とのやりとりはこんな調子だった。

「選考地に直接足を運ばれましたか」
「まだ行ってません」
「これが象徴してるんはないですかね、体質を」
「事前通告も考えたが、かえって市に迷惑をかけると、直前になった」
「高萩市は被災地です。庁舎が壊れて、ここはいま仮設庁舎ですよ」

   放射性セシウムの濃度が1キロあたり8000ベクレルを超える焼却灰などは、「指定廃棄物」として国が処分の責任を持つ。既存の処分場だけでは足らない栃木、茨城、宮城、千葉、群馬の5県に、1か所づつ最終処分場を作る。

   今月初め、栃木で矢板市の国有林を候補にあげており、高萩は2例目だが、ともに地元には「寝耳に水」。反発はその決め方への不満がある。候補地の近くの住民は、「ニュースで初めて聞いた」「反対。国に考えをかえてもらうしかないね」「自分のことだと心配だよね。でもどっかに作らなきゃとも思うし」

   茨城の「指定廃棄物」は13か所に1709トンもある。発生した県内での処分が原則だから、どこかを選ばないといけない。専門家は「低い値ではないから、ただ埋めるのではなく、コンクリートで固めるとかしないといけない。それを住民に説明しないと」という。肝心なのは最後のところだろう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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