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<♪もうすぐ♪ 快脳!マジかるハテナ>
帰ってきた「マジカル」テースト昔のままに仕掛けは今風3D

   秋の番組改編発表でも少々話題になっていたが、日本テレビ系で1990年から9年間放送された人気番組「マジカル頭脳パワー!!」の進化版というべき新番組「快脳!マジかるハテナ」が、来月から木曜よる7時にスタートする。

   私も「マジカル」にハマっていたので新番組が気になっていたが、幸いにも22日(2012年9月)深夜に、60分の番宣番組が放送された。

ツッコミの板東英二役は雨上がり決死隊・宮迫

   番宣番組といっても60分丸々新撮で、普通に本編といった感じであった。身の回りのモノを簡単な文字と図で表した暗号を解読するクイズや、3つに共通するモノを当てるクイズ(たとえば「野球のベンチ」「空港で見るもの」「毎年2000キロを移動」という問題で、答えは鶴)など、「マジカルバナナ」ではなく、その前の地味に面白かった土曜日時代のコンセプトを下敷きにした内容で、ある意味スタッフの本気を感じさせる。

   いわゆる「居残り早押しクイズ」が主体となっていて、ヘッドホンを外して解答する出演者の姿に当時を思い出す。ただ、セットはかつてのような「檻」ではなく衝立になっていたが、それはそれで、同じ時期にやっていたクイズ番組「どちら様も!!笑ってヨロシク」っぽくて個人的には嬉しかった。

   司会は雨上がり決死隊・宮迫と桝太一アナ、蛍原はレギュラー解答者というキャスティングで、宮迫の解答者(とくに蛍原)への容赦ないツッコミはオリジナル初期の板東英二を彷彿とさせる。面白いと思った解答にボーナスを与えられる権利を持っていたり、ひどい解答には減点できたりするのも当時のままだったりする。ちなみに、オリジナルの得点単位は「頭脳指数」と呼ばれていたが、今回は「あっ玉」という玉をLEDで表現する。

90度回転する上から下から横からの「エラーを探せ」

   「エラーをさがせ」は健在だが、3Dで90度視点の異なる映像で間違いを探すなど、今風にアレンジがされていて、「オリジナルをきちんとリスペクトしているけど、新たな個性もちゃんとあるよ」とかなり気を使っているのがわかり、本家ファンとしても、単なるテレビ好きとしても好感の持てる内容になっていた。

   主要スタッフもオリジナル出身者が多い。ただ、当時メインで手がけていた制作会社のハウフルスや演出の五味一男は参加していないのは少し残念かも。

   とまあ、完成度は最近のテレビ番組としては割と高い方だと思ったが、もっと面白くさせる余地は大いにある感じだ。とくに解答者のあたふた感なんかをもっと引き出せると格段と面白くなるだろう。(日本テレビ系2012年 9月22日深夜1時20分)

鯖野かサバり