2024年 3月 29日 (金)

きれい好きや潔癖症とは違う!強迫性障害200万人―気になりだしたら止められない

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   「手を洗っても洗ってもきれいになった気がしない」「鍵を掛けても不安になって何度も確認に戻る」など、気になりだすと自分が止められなくなる症状を訴える人が増えているという。「強迫性障害(OCD)」という精神疾患かもしれない。

   塚原泰介アナによると、「全国に200万人、およそ50人に1人いるといわれています。しかし、他人からはきれい好きや潔癖症と思われて、どこにも相談できずに症状が悪化して家族も巻き込んでいきます」という。

クルマ運転中「人をはねたんじゃないか」とUターン繰り返し

   強迫性障害にはさまなパターンがある。

   ★不潔恐怖症―家に帰ると手を洗うが、汚れが落ちていない気がして何度も洗い続ける。キッチンのゴミが気になりたえず拭き掃除を繰り返す。

   ★忘れ物恐怖症―ロッカーや引き出しに忘れ物がないか2度3度と確認する。

   ★運転事故恐怖症―車を運転しているとき、歩行者をハネたのではと不安になり動けなくなったり、来た道を戻って確認しないと気が済まない。

   ★縁起恐怖症―数字の4や9という縁起の悪い数が書かれた商品が触れない。

   斉藤真由さん(仮名)は3年前に強迫性障害と診断された。長女がアレルギー体質だったため、家の隅々まで拭き掃除をしていたとき洗った洗濯物に汚れを見付け、全部を洗い直した。それ以来、キッチンの汚れが気になり拭き掃除を何時間も繰り返し、やがて排水溝にゴミを捨てられなくなって、ヘルパーに家事を頼み動けなくなった。斉藤さんは「掃除できれいになってもすぐに不安になって、泣きながら掃除を続けました。終わりのない仕事にハマって」

   運転事故恐怖症の高城和典さん(39)は家族も巻き込んで5年間ももがいて来た。運転途中に人をハネねたのではないかという思いにとらわれると、その地点にUターンして考え込む。以前は30分だった通勤時間が3時間になった。やがて一人の運転に不安を覚え、奥さんに同乗してもらう。「やっぱり人いたよねと言うんです。引き返してその場所に立って、『いないじゃん』。これの繰り返しでした」

   強迫性障害はストレスが引き金になることはわかっているが、はっきりした原因は解明されていない。いずれよくなるものでもなく、「強迫観念と強迫行為」を繰り返す悪循環で症状は進んでいく。とにかく、専門医の診断を受ける事が必要だ。

(磯G)

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