2018年 7月 21日 (土)

<リセット~本当のしあわせの見つけ方~>
中身そのまま体だけ17歳に戻った女45歳―やり直し人生幸せだったか

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   高校時代の同級生である45歳の女3人が、中身はそのままに17歳にもどって人生をやり直すというお話だ。鈴木保奈美が久しぶりに主役を務めるというのが売りのTBS系「秋のドラマ特別企画」である。で、結論から言ってしまうと、それほどじゃなかった。鈴木保奈美もちょっとギスギスした感じで。

   また、鈴木保奈美の高校時代を演じるのが志田未来っていうのもねえ。いくら志田の演技力に定評があるからって安易な配役だ。だって、全然タイプが違うじゃない。多少は連続性を感じさせなきゃ不自然というものです。

鈴木保奈美の専業主婦は女優、カツカツ暮らしの坂井真紀は金持ちと結婚…

   専業主婦の知子(鈴木保奈美)は、夫・浩之(寺脇康文)と娘との生活に、不幸というのではないが虚しさを感じている。キャリアウーマン・薫(高島礼子)は家に帰れば認知症の母(高橋恵子)の面倒を見ながら、その母に「どうして結婚できないの?」と言われて苛立つ日々を送っている。晴美(坂井真紀)はパートとキャバクラの掛け持ちで、時には身を売るカツカツの独り暮らしと辛い。

   ある日、いっこうに年を取らない謎の同級生・花房絢(東出昌大)が出現して、彼の手で28年前にもどり、17歳の高校生としてもう一度やり直すことになる。決断は各自がするのだが、3人ともやり直すことを選んだ。自分だったらどうするかなあ。見る人にそれを考えさせるのが、このドラマの取り柄と言えば取り柄だ。

   私もよく夢想した。すべったり転んだりしながらチビチビと蓄えた、なけなしの智恵を持ったまま17歳にもどれたら、もっとマシな人生になったかも、と。あの時、もっと受験勉強をしとけば…。一言も言えずにいるうち、友人だと思っていた女に横から一瞬でかっさらわれた初恋の人。あの時、告白していれば…。

   でも今では、セーラー服の女子高生になった彼女たちのオバサン丸出しの会話に同感する。「いくら身体は17歳になっても気持ちは45歳なんだから、今さらやり直すのもシンドイよねえ」

   だけど、3人はそれぞれやり直し、知子は女優に、薫はなんと、実は好きだった浩之と結婚、晴美は金持ちと結婚する。しかし、結局はみんな元の自分にもどる選択をする。

   他愛ないファンタジーだが、もう少し説得力が欲しかった。たとえば、晴美は元にもどった理由を「金持ちは堅苦しいし、子供が好きじゃなかった(虐待している)」と言う。いくら金持ちでも夫が温水洋一じゃ無理もないかと思ったら、元の世界にもどっても、うらぶれたオジサン(温水洋一)の相手をしてるのね。それじゃ「ブサイクで貧乏な男でも安定した結婚」なのかと思ったら、オジサンは妻子持ちだし。45歳でその日暮らしの夜の商売なんて、もどりたくないでしょ。(TBS・MBS系9月30日よる9時)

(カモノ・ハシ)

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