赤レンガ東京駅復活!目を見張る大工事と100年の矜持―余計だった鉄道好き六角精児

印刷

「東京駅赤レンガ駅舎を復活せよ!」(NHK総合)2012年9月29日19時半~

   10月1日にリニューアルオープンする新東京駅の工事ドキュメントと、100年前に赤レンガ駅舎を設計した東京帝国大学学長だった辰野金吾(泉谷しげる)たちの再現ドラマと、六角精児ほか鉄道大好き人間たちのクイズなどを織り交ぜた知的(?)バラエティルポである。クイズはどうでもよかったし、タレントたちが貧相で、いない方がましだったが、随所で目を見張る裏側の真実があり、面白かった。
   0キロポストの東京駅駅長室、鉄道を運用しながら(つまり、居ながら工法という)の地下の大工事の凄さ、100年前の基礎工事が松の杭10,000本で出来ていて、全然木が腐っていなかったこと、etc。いやはや、ニッポンの土木の実力はスゴイ。「帝都の新たな玄関を作る」という辰野たちの気概が伝わってくるし、関東大震災の時にもビクともしなかったし、昭和20年の大空襲では中は丸焼けになったけれども、死者は出なかったというし、首都の象徴でもある旧駅舎には、誇り高い人格が備わっていたのではないかとさえ思える。
   八角のドームに描かれた干支のモチーフを再現する苦労話の場面で、司会のアナたちがしきりに「柴犬」のことを「シバケン」と読んでいたが、これは「しばいぬ」が正しい。「シバケン」でも間違いではないがニュアンスが異なる。ディレクターも他の人も気が付かないとは情けない。洋風建築だが「和の心」を忘れなかった先人の物語を取材しているのなら、細かいところにまで気を配るべきだ。

(黄蘭)

採点:1
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中