5年たってスゴさわかった美肌先生の「定説」新しいばかりが情報じゃない

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   会議が終わり、プラっと入ったお店にあった告知板に目が止まった。「忘年会承ります」。いくらなんでも早すぎじゃない。やっと夏が終わったんだと実感できたばかりなのに。

   あれは何年前だったっけ。たしか2年前? いやいやもっと前だよ。4年前?う~ん、どっちでもいい気がする。とにかく昔ってことでいいじゃないか。最近、歳月を数えないようにしている。何年か前だったかはもうどうでもいい。過去は過去。数えだすと億劫になってくるので、昔という一言で2年前だろうが8年前だろうが、同じと思うことにしている。

20代ではピンとこなくても、30代になって納得

   そういえば、あの方にお会いしたのも、昔のこと。このコラムの第1回は彼女について書かせていただいた。昔のことといいつつ、年度を確認してみると、今から5年前だ。ついこの前と思っていたが、5年といえば小学生だった子供が高校生になっている月日の長さだ。

   いつお会いしても、美肌先生のお言葉は年齢を重ねるごとに胸に打つものがある。彼女はとくに新しい美容法をこの5年間に発表しているわけではない。一貫してシンプルな美容法である、洗顔と保湿の仕方を世に広め続けてきた。発表当時は美容業界に旋風を巻き起こしたけれど、今ではいわゆる「こすられた情報」になっている。

   先日、先生にお会いした時も、当時と変わらない美容法を紹介して頂いた。その時、ミラクルのように感じたことがあった。あの知ってる情報がすごく新鮮に聞こえる。彼女が伝え続けたことは、聞き手側の年齢や状況が変化することで、情報の価値と鮮度が変わっていくのだ。それが定説というものなのかもしれない。20代ではピンとこなくても、同じ情報が30代になった時に聞くと、まるで救世主が現れたかのように重要さが増してくる。「昔から知ってはいたんだけど、やっぱりスゴイ方法だ!」といった印象を与えてくれる。

同じ小説、映画でも年をとると変わる味わい

   これって、どこか小説や映画に似ている。昔読んだことがある、見たことがある小説や映画でも、年をとってみるとずいぶんと感動する箇所が変わってくる。そして、初めて見た頃は印象が残らなかった別の人物に感情移入したり、ハっと気付かされるセリフがあったりする。

   彼女がずっと言い続けてきた一貫した美容法は、それに近いものがあった。ということは、なにもメディアは毎日毎日新鮮な情報だけを届ければいいってわけでもないのかもしれない。月日がめぐるのはとても速い。そのなかで、メディアはとにかく先回りしようとさまざまな情報を仕入れて紹介する。どんどん時代は進んでいく。でもその速い流れに振り回されて、しばしば間違った情報を仕入れたり、仕込んでしまうことすら起きる。これまで知らなかったことを知ることは喜びに思う。でも誰にとって、いったい何がどういいことなのかをじっくりと考えないといけない。そうでないと、解決するには時間の問題だとはいかない、とりかえしのつかない出来事が起こってしまうから。

モジョっこ

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