2018年 7月 19日 (木)

欧州危機ドミノ防げ!八方塞がりスペインが迫られる選択「EU支援」か「国内緊縮」か

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   ユーロ第4位の経済規模を持つスペインの財政危機がこの頃、ギリシャの次のユーロ危機として、大きな話題となっている。「クローズアップ現代」も「混迷スペイン経済危機」のタイトルで取り上げた。

   番組によると、世界金融危機の前のスペインは空前の好景気に沸いており、地中海沿岸を中心にリゾート開発投資などが盛んで、バブル的な繁栄を享受していたという。今やそれも昔で、残ったのは赤字と不良債権。どこかの国でも20年くらい前に聞いたような話だが、それ以降の「失われ」具合はこちらのほうがかなり急速なのかもしれない。

増税・社会保障削減と景気悪化の悪循環

   大型の公共事業などにいそしんだ地方の州は財政が立ちゆかなくなり、続々と国の支援を求めている。もっとも国も懐に余裕があるわけではまったくない。むしろその逆だ。財政赤字を減らすために増税や社会保障削減を進めているが、「緊縮財政と景気悪化の悪循環が進んでいる」(スタジオゲストの平野英治・元日銀理事)状況で、スペイン国民は過酷な「痛み」にさらされている。失業率は25%に達し、政府批判のデモやら食料品略奪の騒動などが発生。社会不安が高まっているという。

   EUでは財政難の国を支援するあらたな基金がスタートしたそうで、スペイン国債を買い支えるプランが準備されているのだが、目下スペインは支援を受ける旨を表明してはいない。支援を受ける条件として、さらなる緊縮財政を求められることになるが、緊縮財政一辺倒になっては、景気もよくならないし、それでは国民のさらなる怒りを買うだろう。しかし、緊縮しなければ支援は得られない。「政治家は非常に難しい選択を迫られている」(平野)というわけだ。

   支援を受けなくてすむなら、それにこしたことはない。ただ結局のところ、スペインは支援を受けざるを得ないというのが大方の見方のようではある。

ボンド柳生

NHKクローズアップ現代(2012年10月16日放送「混迷スペイン経済危機 負の連鎖はたち切れるか」)

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