裸写真送ったばっかりに…脅迫、ばら撒き、いじめで15歳少女自殺―カナダ

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   ニューヨークから西橋麻衣子がレポートした。先週、カナダで15歳の少女が自殺した。その理由をたどっていくと、ネット、うっかりミス、脅迫、いじめ…と、日本とよく似た話だった。

1週間前にビデオメッセージ「私は間違い犯したけど、なぜここまで追い詰めるの」

   バンクーバー近郊に住むアマンダ・トッドさんは、自殺する1週間前、8分54秒もの長いビデオ・メッセージで、ネットを通じてある男から脅迫されていること、友人からいじめにあっていることを明らかにしていた。チアリーダーとして人気者だったが、3年前に友人と面白半分にネットの交流サイトにアクセスした。すると「最高に美人だね」「君は完璧だよ」などと次々に書き込みがあり、ある1人が「君の裸を見てみたい」と言ってきた。それに応えて1度だけ裸を見せてしまった。

日本でも…

   そして1年後、その男から「もっと裸を見せてくれないかな。じゃないと、あの裸の写真をみんなに送っちゃうよ。君の住所も学校の友だちの名前も全部知ってる」と送信されてきた。実際、男はアマンダの裸の写真を友だちに送りつけたのだった。

   ビデオ・メッセージは1枚にひとこと紙に書いてカメラに見せる形で撮影されていた。「朝4時に警察が家に来た」「あなたの裸の写真が流出しているといわれた」「不安からうつ病になりパニック障害になった」

   数カ月後、転校した。しかし悪夢は続いた。メッセージには「男は転校先の交流サイトに入って来た」「あいつのプロフィール写真は私の裸の写真になっていた」「また友だち全員を失ってしまった」とある。

   そして学校でのいじめに発展した。「みんな私のことを嫌っている」「私の悪口をいっている」「でも、もうあの写真を取り戻すことはできない」「永遠に取り戻せない」

   アマンダさんは再び転校したが、ここでもまた男が友人に写真を送りつけ、新たないじめに悩まされる。「世の中こんなひどいことが起きていいのかと思った」。アマンダはここで女子生徒15人から集団リンチにあった。周囲の生徒はその様子を撮影したが、だれも止めに入らなかったという。

   「みんな、お前が嫌いなんだといわれた」「そして地面にたたきつけられて殴られた」「私はずっと1人で倒れていた」「本当に死にたかった」「だから家に帰って漂白剤を飲んだ」。病院に運ばれ一命をとりとめたが、退院後ネットを見て驚いた。「泥だらけになっていたけど、髪洗った? 死ねばいいのに」「違う漂白剤を試せよ。次は死ねる」との書き込みがあったのだ。

   再びメッセージ。「なぜこんな書き込みをするの」「私は間違いを犯したけど、なぜここまで私を追い詰めるの」「手首を切るのをやめられなくなった。ずっと落ち込んでいる」

母親「スマートフォンまで管理できなかった。ネットの怖さ教えるべきだった」

   彼女は10日(2012年10月)、自殺した。王立カナダ騎馬警察は彼女を脅迫した男を探し出そうとしたが、日本と同様に難しい。と、4日後に思わぬ組織が登場した。ネットに「われわれはアノニマス」とおなじみの仮面が現れて、「アマンダ・トッドさんを脅迫した男、罰せられるべき人物はコディ・マクソン。われわれは忘れない。許さない」と発表したのだ。さすがその道のプロ。難しいネットのカベを簡単に破って住所まで明らかにしたのだ。「とくダネ!」の取材に、アノニマスは「警察はネット犯罪の捜査に弱いから通報した」と話している。男はすでに裁判所に出廷したという。

   母親のキャロルさんはラジオで、「娘は何でも話してくれた。でも、スマートフォンまでは管理できなかった。もっとネットの怖さを教えるべきだった」という。西橋は「未成年をネットで性的に利用する犯罪は、日本でも年間1万件。今年は10月なのに1万3500件にもなっています。専門家は怖さを教えていくしかないと話しています」という。

   司会の小倉智昭「日本でも起こる可能性ある?」

   深澤真紀(コラムニスト)「今でも行なわれてます。いじめじゃなくて、犯罪です。親も子どもと同じスマホをもって気を配らないと危ない」

   小倉「遠隔操作の件もあるし、警察も行き着けてない」

   ショーン・マクアードル川上(経営コンサルタント)「アメリカでも警察がハッカーを雇ったりしているが、アノニマスがあぶり出したというのがなんとも…」

   何を信じたらいいのか。ますますいやな世の中になってきた。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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