2024年 4月 24日 (水)

病院ごと「5年生存率」胃がん大阪府立成人病C、乳がん国立がん研Cトップ

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   きょう23日(2012年10月)の「速ダネ」コーナー は、全国がんセンター協議会(全がん協)が発表した中核28病院の「5年生存率」だった。「5年生存率」はがんがわかってから5年後に生存している割合だが、全がん協加盟の中核国公立病院の結果を、がんの5つの部位ごとにまとめた。病院を比較できるわけだ。

厳しい肺がんの5年後…生存率は40%

   2001~03年に各病院で診断・治療を受けたがん患者10万人以上を国立がん研究センターが分析し、各部位ごとに患者が50人以上いて、9割以上を追跡できた病院28の結果をあげた。笠井信輔キャスターは「5年というのは克服できたということなので重要」と説明したが、これはちょっとおかしい。たちまちコメンテーターの産婦人科医・宋美玄から「克服したのではなく、闘病の人もたくさんいる」と訂正された。

   部位は胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がん。「胃がん」(平均生存率70.4%)では、(1)大阪府立成人病センター80.2%、( 2)新潟県立がんセンター78.5%、(3)山形県立中央病院77.0%と続く。「乳がん」(平均90.0%) は(1)国立がん研究センター中央病院95.4%、(2)同センター東病院94.0%、(3)兵庫県立がんセンター93.3%だ。

   きびしいのは「肺がん」(平均40.6%)で、(1)四国がんセンター58.1%、(2)大阪府立成人病センター49.4%、(3)がん研有明病院48.2%。笠井は「差は大きく、胃がんでは最も低い病院でも50%台でしたが…」という。

全国がんセンター協議会データーベースで直接チェック

   司会の小倉智昭は「じゃあ、生存率の高い病院を選んでいったら長生きできるのかといったら、 必ずしもそうじゃないでしょう?」

   宋「この調査はがんのステージによって分けてないので、病院によっては早期のがんばかりもあるだろうし、結果はあくまで目安と思った方がいいですね」

   笠井「全がん協も生存率が高いところへいけばいいというものではないと言っている。 進行したがん患者を多く受け入れているところは、生存率は低くなります」

   全がん協のデータベースでは、がんになった場合にどれくらいの生存率なのかを検索することができる。笠井は「全がん協生存率」というネットのページを出して、「たとえば」と、「部位」を胃がん、性別、年齢を選び、進行具合(ステージ)を3期として、最後にある「計算」をクリックすると、「5年後の生存率」が出てくるという。

   笠井「きょうの報道でこのサーバーにアクセスが集中しているので、いまはクリックするのをやめておきます」

   むろん統計上の予測でしかないのだが、医者のいうことを信じられない人が多いということなのだろうか。気持ちはわかるが。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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