生田斗真プー太郎人生出直し「限界集落おこし」の青春群像―フジ、田舎舞台にドラマ新鉱脈探し

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「遅咲きのヒマワリ~ボクの人生リニューアル~ 第1回」(フジテレビ)2012年10月23日21時~

   このところ調子のよくないフジテレビは、よほど危機感を持っていると見える。都会がベースのワンパターンな恋愛ドラマでは企画が行き詰まり、新しい鉱脈を見つけねばならない。ならば、現代日本の様々な負の現象を取り込んだドラマを作ればどうか、と出てきたアイデアなのではないか当該作品は? 全然違ってたりして。
   派遣から正社員への道を絶たれ、同棲していた恋人には「28歳にもなって!」と愛想をつかされ出てゆかれて、実家に帰ると居場所も部屋もなく、プー太郎になった小平丈太郎(生田斗真)は、ネットで見つけた『地域おこし協力隊』という四国は高知県四万十市の隊員募集に応募する。中身は点在する高齢者の世話係であった。
   一方、高知出身でアメリカ留学を夢見ていた女医の二階堂かほり(真木よう子)は、教授から四万十の病院行きを命じられ、左遷される。小平と二階堂の2人は同じ飛行機に乗り合わせる。ここからは看護師や協力隊隊長やらの青春群像の始まりなのだが、地元の高齢者たちのエピソードが泣かせる。目抜き通りはシャッター街になっていて、点在する1人暮らし老人には公共交通機関もなく、挙句の果てに、丈太郎に親切に食事を世話してくれた向いの老女(倍賞美津子)はいきなり死んでしまう。美しい自然が残っていればいるだけ、限界集落になりつつある地方都市の悲哀が浮かび上がる。物語より実際はもっと残酷な実態があるのかと考えさせられる作品だ。

(黄蘭)

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