木村拓哉「転落サラリーマン」でやっとハマッた!いまどきあるかもしれないド貧乏物語

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「PRICELESS 第1回、第2回」(フジテレビ)2012年10月29日21時~

   木村拓哉主演のドラマはこのところコケ加減だった。彼に相応しい主人公をと気張るあまり、とんでもなくリアリティのない総理大臣や南極大陸越冬隊の科学者や、大富豪一族の御曹司など、「ありえねぇー」と思う設定で、それにしてはどれもが、あのキムタク以外の何者でもなく、髪型まで木村風のままで白けることが多かった。
   今回も恐る恐る覗いてみたが、これが案外面白いのだ。優秀な会社員の金田一二三男(木村拓哉)は、先代亡きあとの社長・大屋統一郎(藤木直人)とその腰巾着重役(イッセー尾形)の策謀にかかり、家も携帯も一切合財失ってホームレスに転落する。持っている物総て入れても質屋には全部で50円しか出せないと言われ、関わりの出来たド貧乏の兄弟少年に連れられて木賃宿に転がり込む。
   1つ1つのエピソードが、ひょっとしてこの飽食の時代でも有り得るかもと思わせる。演出で感心するのは、まだちゃんと会社員であった1回目前半で、木村がいる画面に度々アルミ缶拾いの貧乏人や回収業者などが横切るのだ。これはすべて失ってからの無一文金田一が、宿賃の500円を稼ぐために少年に教えられた稼ぎ術である。経理の同僚だった二階堂彩矢(香里奈)も、金田一の情報漏洩が無実である証拠を見つけたために、解雇される。2回目のコンビニでの経理ウーマン面目躍如の活躍もおかしい。他に部長の模合謙吾(中井貴一)や宿のばばあ(夏木マリ)など役者揃いで、笑える。

(黄蘭)

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