2018年 7月 23日 (月)

三上博史「刑事コロンボ」パクリ!受け狙わずトボけた中年デカ楽しませて…

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「土曜ドラマ 実験刑事トトリ 第1回」(NHK総合)2012年11月3日21時~

   『実験刑事誕生~完全犯罪のレシピ』と題されたこの回は、人気料理研究家の結城ゆかり(中越典子)が夫と浮気している助手の映子を殺して山の中に遺棄する話である。動物生態学の研究者だった都鳥博士(三上博史)が43歳にして警視庁捜査1課の刑事になり、年下の先輩刑事・安永哲平(高橋光臣)と一緒に鮮やかに解決する。
   誰が見ても「刑事コロンボ」のパクリである。第1に犯人が最初にわかっている倒叙スタイルであること。第2に都鳥は一見冴えないベージュのコートを着た中年男だが、余人をもって代えがたい論理的思考で犯人を追いつめること。違うところは年下の先輩とペアで動くところで、安永を演じる高橋は「梅ちゃん先生」の変人医師・松岡で売り出した。ごりごりの正義感の持ち主という設定だ。
   筆者は三上博史を以前から買っている。決して美男子でもなく、格別の演技派でもなく、ひねて無愛想な雰囲気の役者であるが、あまり駄作に出演しないので、彼が出ていると注目する。オーディションで寺山修司に見出されたというキャリアも納得できる。
   懸念は、NHKがこの種の2枚目半のサスペンスを作ると、洒脱さに欠け、モサーッとした演出になりがちな点である。都鳥の個性なら無理に受け狙いをしないで、飄々としている方がいい。初回も都鳥と安永凸凹コンビのボケと突っ込みが、不細工でぎごちない場面があった。犯人との掛け合いのセリフももっと磨き上げるべし。

(黄蘭)

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