クロ現「尼崎事件」サルでも言える当たり前解説―知りたいのは角田美代子なぜ発生したか

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「クローズアップ現代 新証言・尼崎事件の闇」(NHK総合)2012年11月6日19時半~

   どんなに図解で説明されても、覚えられないほどの錯綜した人間関係の犯罪で、あまりに異様で何の感情も湧かないくらいである。
   角田美代子被告の顔写真が別人だったお粗末、やっと本人の写真が出てきた。眉毛が薄くて薄情そうな老け顔に眼鏡を掛けていて、おどろおどろしい事件の内容にマッチした風貌だと納得がゆく。新証言として角田と同様に逮捕された川村博之被告の兄がインタビューに応じているのだが、不思議な話である。何故なら、この兄は目撃していたというのに、逮捕されてもいないのはどうしてか。角田は子供2人の前で、「最低の親、最低の親」としつこく繰り返し、子供たちはずっとこれを聞かされ続けたために親から離反、角田はそこに付け込んで自分のマンションに住まわせたという。
   司会の国谷裕子の前には、神戸支局の板倉記者と犯罪が専門だという関西国際大学の桐生正幸。谷本家や大江家や、先日、海から引き揚げられたドラム缶にコンクリート詰めされた遺体で見つかった橋本次郎という人のケースなどが説明された。桐生は「犯罪が内へ内へとなってゆき、被害者は無力感に苛まれて、結局は権力者(角田のこと)に協力するようになった。都市型犯罪で傍観者的になっていた」と、如何にも大学の先生的な解説。この程度だったらサルでもわかる。それより触覚をもたない爬虫類のような角田美代子的女性が、なんで発生したかの社会的考察を聞きたかったのである。

(黄蘭)

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