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雪に慣れてるはずの北海道ダウン!年寄りも「こんな降り方初めてだあ」

   雪には慣れているはずの北海道がきのう27日(2012年11月)、 雪と風にやられて、室蘭、登別一帯5万6000戸 が停電し、岩見沢では列車と乗用車の衝突が起こるなど、広い範囲でマヒ状態に陥った。

大停電で病院、コンビニ、弁当屋ストップ。避難所は真っ暗

   かなりのお年寄りが「こんな雪の降り方は初めてだ」という。室蘭では最大瞬間風速39.7メートルと、11月の観測史上最高タイ記録、襟裳岬では42.1メートルを記録した。この風と雪で登別市内の送電線の鉄塔が倒壊、ほかにもいたるところで電線が切れたり垂れ下がったりで広範囲の停電になった。

   このため、病院も診療機器、コンピューターがアウトで休診。ガソリンスタンドもポンプが回せず休業だ。お弁当屋さんもごはんが炊けないので、ガスでできるスパゲティなどで対応している。また、強風で鉄骨の倉庫が倒壊したり、中古車販売店では巨大な看板が倒れて乗用車を押しつぶした。

   真っ暗になった夜の登別市をリポーターの田中良幸が歩いた。コンビニも閉まっていて、入り口のガラス戸も氷結している。市役所では臨時の電源の中で災害対策が続く。5か所設けた避難所も真っ暗である。避難した人たちは「寒かったけど、雪がひどかった」という。けさ28日はマイナス5.7度だった。

オール電化でトイレも流せず、ローソクと使い捨てカイロ

   住民を訪ねてみると、暖房もなく家族全員が家の中でスキーウエア姿だった。で過ごしていた。別の家庭では、娘が孫を連れてきていた。家がオール電化なのでトイレも流せず、やむなく避難してきていたのだった。

   朝になった登別から田中が中継する。吹雪は収まって青空が出ていたが、なお停電は2万1000戸あって、うち1万3000戸が登別だという。倒壊した鉄塔は、仮のものがきょう中に立つ予定だが、高圧線の張り替えには2日ほどかかる見込みだ。

   司会の小倉智昭 「北海道の人たちは雪には慣れているでしょうが、風にやられたということですか」

   雪、風に限らず、何十年ぶりだの、記録的だのが多すぎる。自然がどうもおかしい。人間が手を加え過ぎたしっぺ返しに見えてくる。