日本中の道路、橋、施設…ガタガタ!「笹子トンネル事故」また起こる
2012.12.04 18:04
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2日午前8時頃(2012年12月)、山梨県の中央自動車道・笹子トンネル内で突如コンクリート製の天井板が崩れ落ち、ワゴン車、トラック、乗用車3台の車が下敷きとなり9人が死亡した。コンクリート製の天井板と隔壁、合わせて330枚がドミノ倒しのように落下した。
笹子トンネル天井板落下「35年使い続け、目に見えない腐食」
衝撃的だったのは崩落の瞬間だ。現場を走行していたNHK甲府放送局・後藤記者は、「車でトンネルの真ん中付近に差し掛かったとき、コンクリート製の天井板が生き物みたいに、蛇がうねるように崩落して来ました。助手席に同乗していた妻はコンクリート片を避けるように運手席側に倒れ込んできました。車を止めたら下敷きになると思い、アクセルを踏み続け、コンクリート片をはじき飛ばすように走り抜けました」と生々しく語る。
下敷きになった車の数台後ろを走っていた鈴木智弘氏は、「前の車が止まったので何が起きたのかと降りてみたら、トンネルの天井にポッカリと大きな穴が開いていた。まさか、こんな物が降ってくるとは想像もできなかった」という。
キャスターの国谷裕子「吊り金具はトンネルの外壁に埋め込まれたアンカーボルトに固定されていました。このボルトの周辺が事故直前にどうなっていたのか。崩落の前兆をなぜ掴めなかったのでしょうか」
大阪大学・谷本親伯名誉教授は「中央高速が開通して35年になります。その間に、大量の排気ガスが天井裏から排出されていて、地下水の浸透や車の振動もあります。目に見えない腐食が進行していたのではないでしょうか」と分析する。