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韓国ラッパーPSY「YOUTUBE」10億回再生目前で反米過激ソングで物議

   動画投稿サイト「YOUTUBE」で最多再生回数を更新し続けている韓国人歌手PSY(サイ)の「江南スタイル」が、12月7日(2012年)についに9億回を超え、来年初頭にも10億回の大台に乗るのではないかと言われている。PSYは一気にメジャーな存在となり、いまや全米で引っ張りだこである。12月21日にはワシントンのチャリティーコンサートで、オバマ大統領一家の前でパフォーマンスを披露することにもなっている。だが、反米ソングを歌っていた過去が明らかとなって、PSYは謝罪文を発表したけれど…。

「クソ野郎のヤンキーたちを殺せ!彼らの父、母、妻、子供を皆殺しに」

   2004年、PSYはコンサートで次のように歌っていたらしい。「イラクで捕虜を拷問したクソ野郎のヤンキーたちを殺せ!拷問しろと命令したクソ忌々しいヤンキーたちを殺せ!彼らの父、母、妻、子供を、痛みを与えながらゆっくりと皆殺しにしろ」(「アメリカ人へ(Dear American)」より)

   PSYの曲ではないのだが、何とも過激な歌詞。とくに最後の部分に反応しているアメリカ人が多い。ネット紙「Huffington post」には、PSYに関し12月9日現在、2000件近いコメントが寄せられている。「偽善者。アメリカ嫌いなくせに、アメリカで人気が出た途端、親米派に寝返るのか」「アメリカで稼いで欲しくない」といったものから、「当時のアメリカの対外政策は酷かった。気持ちは分かる」と言うのまである。

   PSYは韓国で決してメジャーな歌手だったわけではなく、個性派ラッパーとして社会的な歌詞も歌っていたようだ。インターネットが世界の片隅の歌手さえ一気にメジャーに押し上げる時代だ。さて、オバマ大統領一家は予定通りPSYのステージを観るのだろうか。

Noriko Fujimoto