笹子トンネル「下り線も危なかった!」670か所でボルト脱落・緩み・断面欠損

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   国土交通省が中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故を契機に、緊急点検を行っている全国59か所(うち57か所で完了)のトンネルについて、その結果を公表した。中でも際立ったのが笹子トンネル下り線で、670か所もの不具合が見つかった。何の役にも立たない双眼鏡を使っての目視検査でやり過ごしてきた中日本高速道路(本社・名古屋市)の責任は免れない。

全国14トンネルで同様の劣化

   トンネル上部に天井板の吊り金具を固定するアンカーボルトの脱落2か所、ボルトの緩み608か所、腐食による断面欠損22か所、引っ張ると抜けてしまうボルトもあったという。緊急点検で14のトンネルで不具合が見つかっているが、笹子トンネルの不具合はケタ違いの多さである。

周辺に影響

   原因はトンネル天井と天井板の間の換気のための空間だ。2009年に完成した首都高・山手トンネルは高さ2.0メートルなのに、笹子トンネル5.3メートルで全長4.7キロと長い。検査に伴うコストを考え、直接ボルトに触れる打音検査から双眼鏡による目視検査に切り替えたという。

   コメンテーターの吉永みち子(作家)は「1か所で不具合があれば、負荷がかかるので、その周辺に必ず影響がでるはず」と呆れる。

   笹子トンネル下り線の年内の開通を目指して、天井板7500枚、隔壁3700枚の撤去を進めているが、上下線のトンネルで同時に崩壊事故が起きる可能性があったと思うとゾッとする。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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