2024年 3月 29日 (金)

<ピン女のメリークリスマス~恋したい、恋しようとしない、恋できない。>
貫地谷しほりピンメリ脱出なるか?恋愛ブランク3年「もうメンドくさ~い」

   タイトルに「ピン女」とあるから、泉ピン子でも出てくるのかと敬遠していたらそうではなかった。クリスマスをひとりで過ごすことを「ピンメリ」といい、ピンメリになりそうな女性のストーリーだ。

   大手文具店のクリエイティブ班に所属するヒロイン松原楓(貫地谷しほり)は、クリスマスカードのPOPを任されるが、恋愛ブランク3年の自分にはお客様をトキメかせるPOPは書けないと嘆く。そんな彼女に恋愛をさせようと友人たちが画策するが、「メンドくさ~い」が口癖の楓に何が訪れるか―という話である。楓の友人に谷村美月、平岩紙、塚本高史。上司にムロツヨシと個性派俳優が揃う。

ユーミンが「恋人はサンタクロース」なんて歌わなければ…

   楓たちが夜な夜な集まるのは、コンピュータ会社SEの入江(塚本高史)の家だ。料理上手な彼の手料理をつまみに、ワインを飲みながらワイワイガヤガヤ。楓の恋愛作戦会議もここで行われる。どうせ青い鳥は近くにいたとかなんとかで、入江とくっつくパターンなんじゃないのと、見ている誰もがそう思う雰囲気が漂っている。果たしてどうなることやら。

   音楽はユーミンのベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」から使い放題で、たしかにユーミンは恋愛が似合う。そもそもユーミンが「恋人はサンタクロース」とかなんとか歌わなければ、クリスマスが恋人同士の最大のイベントになることもなく、「ピンメリ」に負い目を感じることもなかっただろうに…。

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